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Hペース想定:やや外枠有利・差し有利
◎3.マスグラバイトマスグラバイトは前走が去勢明け2戦目&再ブリンカー着用。前々走で減らした馬体は戻り、これまでにない待機策で挑みました。スタート微妙で後方から。800m通過は48.4秒のSペース。先行馬有利の流れの中、上がり最速の35.7秒で3着に食い込む大健闘。1.37.7の走破時計も1勝クラス上位の水準で、これは去勢効果が抜群だったのでしょう。内枠で砂を被っても全く問題ありませんでした。もともとはずっと上位人気に推されていた馬。未勝利戦で下した2.3.4着馬は全て現2勝クラスにいる馬です。4走前はメンバーレベルの高かったレースで、1着クロースコンバットは現3勝クラス、2着ブレイゼストは現2勝クラス、3着タマモロックは重賞にも出走しています。この時、外枠から先行したものの、やや掛かり気味に。強力3歳馬の揃った一戦ですが、今なら通用するはず。差しの名手・菅原明良騎手が継続騎乗するのもプラス。砂を被りたくないアンクエンチャブルが出していきそうで、その外枠にも先行馬多数。前走よりはペースが流れそう。道悪、ないしは含水率の高い東京ダートは速い上がりが使える馬有利になりやすいので、前走の末脚が使えるなら。
○7.アンクエンチャブル前走は最内枠。砂を被るのを嫌って出して行きましたが、800m通過46.7秒はペースが速すぎました。このペースで飛ばしながら1.35.9で走破。素質馬サクラトップリアル以外には先着しており、3着に0.6秒差付けたのだから1勝クラスの馬ではありません。前々走はスタート後から砂を被ってしまい、早めに外へ。かなりの外を回されるロスがありながら、好時計の4着。やはり強い。3走前は2番枠でモロに揉まれてしまい、砂を被ってズルズルと位置を悪くしました。直線は盛り返して上がり36.7秒をマーク。ここも1.37.5と水準以上の時計で走っています。そもそも、HペースのヒヤシンスSを先行して2着。当時のタフな馬場を思えば、3勝クラス水準で走れています。今回、この馬の外に先行馬が揃っている並びは嫌ですが、7番枠ならどうにかして砂を被らない競馬をさせようとするはず。ルメール騎手も2番枠だった3走前のような形にはさせないはずです。絶対視はできないものの、相手として信頼します。
▲5.コッレヴェッキオ前走は早めにマクって4角では2番手。押し切りを図りましたが、強気すぎて最後に止まりました。前々走は1.53.0の好時計で3着。五分に出て中団インから。ロスなく乗れたとはいえ、高く評価できる3着。未勝利勝ちはL2が12.8-12.1の加速&余力ラップ。スタート悪く後方からでしたが、一気のマクリを打って先頭に。そのまま終い12.1秒というかなり速いラップでまとめているのだから力は相当なもの。今回、ペースはある程度流れそう。短縮の利きやすい東京ダート1600mで、マスグラバイトと共に展開が向きそうです。
△11.ダノンザボルケーノ未勝利勝ちはL2を11.9-11.7というかなり速い加速&余力ラップでまとめて勝利。前走はかなり実力のある3歳馬が揃った一戦。800m通過47.3秒とHペースになりましたが、離れた5番手で巻き込まれない位置。インをロスなく回って差を詰めましたが、最後は前2頭に伸び負け。それでも1.37.0で走れているなら上々。枠の並び的にアンクエンチャブルにプレッシャーをかけていけそう。アンクエンチャブルが苦しい競馬になれば、逆転はあり得る。
△13.チザルピーノ去勢明け初戦。約8ヶ月の長期休養明けになります。前走はブリンカー着用。ペースが速かったにしても止まるのが早すぎました。前々走は1000m通過64.4秒のSペースながらL4は49.4秒の余力ラップ。中山ダート1800mでの余力ラップだから価値は高い。1.3秒差の4着ですが、世代限定戦でメンバーレベルが高く、殿負け、ブービー負けの馬ですら1勝クラスを突破しています。陣営は「長休明けだが、順調に仕上がってカイ食い・健康状態は良好。気持ちの高ぶりから集中力に欠けるので、ハーフカップのブリンカーから、クォーターカップに換える。集中力の問題」と述べています。前々走から力はあるはずで、気性面の難しさから外枠もプラスで。
他。16.ラズライト:強力な3歳馬が揃った中では、力が一枚落ちる感じは否めません。逃げ・先行タイプですが、前走は800m通過46.9秒のHペースで控える競馬。3着は立派ですが、牝馬限定戦でした。ずっと牝馬限定戦を使ってきた馬が今回は混合戦。前走に続いての16番枠はプラスですが、流石に相手が強いのでは。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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