本島修司の予想

12R
ジャパンC GI
11月24日(日) 15:40 東京 芝2400m
予想印
10ドゥレッツァ(7人気)

【ご注意】予想の転載はお控えください

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝通常
10
1,500円
複勝通常
10
7,500円 払い戻し:7,500円x3.4倍=25,500円
合計 9,000円
払い戻し・収支
払い戻し金額 25,500円
収支 +16,500円
レース結果
着順 馬番 馬名 人気
1 3 ドウデュース 1人気
2 10 ドゥレッツァ 7人気
2 7 シンエンペラー 8人気
4 9 チェルヴィニア 2人気
5 4 ジャスティンパレス 3人気
6 1 ゴリアット 6人気
7 14 スターズオンアース 5人気
8 8 オーギュストロダン 4人気
9 6 ダノンベルーガ 13人気
10 5 シュトルーヴェ 11人気
11 13 ファンタスティックムーン 12人気
12 2 ブローザホーン 10人気
13 11 カラテ 14人気
14 12 ソールオリエンス 9人気

払戻金

単勝 3 
230円 1人気
複勝 3
7
10
150円
470円
340円
1人気8人気5人気
枠連
  • 3
  • 5

  • 3
  • 6

320円
190円
2人気1人気
馬連
  • 3
  • 7

  • 3
  • 10

1,510円
1,150円
12人気8人気
ワイド
  • 3
  • 7

  • 3
  • 10

  • 7
  • 10

980円
800円
2,990円
10人気8人気33人気
馬単
  • 3
  • 7

  • 3
  • 10

1,890円
1,540円
13人気9人気
3連複
  • 3
  • 7
  • 10
12,230円 38人気
3連単
  • 3
  • 7
  • 10
  • 3
  • 10
  • 7
22,390円
18,940円
134人気110人気

※結果・成績・オッズなどのデータは、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

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見解

世界中の視線が集まる東京で、世界最高峰の「何」を見るか、王道のセオリーを絡めて勝負に出てみたい一戦。


 ドゥレッツァ。
 天皇賞春(着外)以来、2回目の購入となる予定。
 ドゥラメンテ産駒の、牡馬。
 良駒だと思う。
 ジャパンカップのポイントと、馬券的な戦略は次のようなもの。

 1 生半可な実力では厳しく「日本総大将」と言える存在を重要視する。
 (イクイノックス(1着)、ディープインパクト(1歳))

 2 多少の近走不調や頼りなさでも『王道型・4歳馬』に固執する。
 (スワーヴリチャード4歳時(3着)、ワグネリアン4歳時(3着)、エピファネイア4歳時(1着))

 3 それらがいなければ『3歳世代のトップ』か『晩成型』に動く。
 (コントレイル3歳時(3着)、レイデオロ3歳時(2着)、リバティアイランド3歳時(2着))
 (ラブリーデイ5歳時(3着)、ポップロック6歳時(2着))

 ”生半可な実力では厳しく”。
 この一行が全てを物語る最高峰の一戦。「G1馬の脚力」は必須だ。

 ドウレッツァは、天皇賞・春の敗因がわからない。レース後は軽い熱中症との報道。その後、軽度の骨折との報道だった。しかし8月にはイギリスでインターナショナルSを走れている。ただ、そもそも論として書いてきていたように、キングカメハメハ系ながら、それなりに母父を出してくるドゥラメンテの産駒で、母父がモアザンレディだ。

 そう、モアザンレディだ。この母父で、そもそも3000mが得意なのかと言う疑問はあった。しかし、菊花賞馬になった。実力は証明されている。しかし、いろいろ理由はあったにせよ、天皇賞・春の大敗も含めて3000mがベストな距離かは微妙なところだ。同じ3000mのレースでも、古馬になってからの方が本質が出る。3歳時の菊花賞は本質が出ないことも多い。

 始動戦の金鯱賞では、馬群に閉じ込められながら最後は「実力的には足りています」という末脚を見せた。レースVTRを見直しているが、馬が右回り3000m→左回り2000mという、大幅な条件変更に戸惑いながら走っている雰囲気。ゴール後には、さらに伸びている。

 そもそも、大事なレース(菊花賞の前に重賞など)を使わないローテーションに”メチャクチャ感”もある馬。この時の末脚を見ても、やはり菊花賞はマグレ勝ちではなさそうに見える。そして「成長力不足やこの世代だけ弱いということもなさそうだ。

 一応、軽度でも「骨折」との報道だったので、怪我による精神面での影響がどうか。その視点でイギリスインターナショナルSの競馬を再度見たが、先頭には立てなかったが、道中から4コーナーにかけて馬ナリで上がって行き、前を飲み込む前進気勢は戻っていた。

 4着がのちの凱旋門賞馬ブルーストッキングで「6着に近い5着」だった。「レース内容」としてはあまり評価しない。ただし「骨折明けの馬の闘争心の戻り具合」としては評価する。逃げ馬が勝ったレースで、直線入り口で、前2頭に並び替かける3番手まで進出できていた。闘志は消えていないと判断。4歳の菊花賞馬を信じる。

 エビデンス・過去の似ている事例としては、4歳菊花賞馬で、ジャパンカップ2着だったキセキ。これに似ている。同じく4歳菊花賞馬で、このシーズンはヤキモキしたレースを続けながら、このジャパンカップで爆発的な末脚を繰り出した、エピファネイアにも似ているかもしれない。それからオウケンブルースリ。「夏の上がり馬で菊花賞を買った晩成型」の「4歳で挑んだジャパカップ(2着)」。このパターンにも似ている。

 鞍上は、ビュイックジョッキー。
 最高の鞍上を捕まえた。2013年の2月「共同通信杯のゴットフリート(2着)」の時から宣言し、今なお見解を変えていない「左回り王子」と呼べる男。右回りが苦手なわけではないが、左回りでは世界有数の腕を誇る。右回りとは道中のスムーズさが違う。

 ドゥレッツァは、わりと競馬に注文が付くタイプ。道中は下げすぎないでほしい。前に行き、前に馬を置き、折り合いを付けて爆発させたい。ビュイックは、昨年、2023年のジャパンカップでスターズオンアースに騎乗している(3着)。今、あのレースを見直している。4〜5番手からコーナーリング、折り合い、追い出しまで全てが完璧だ。あの再現を目指してほしい。あとはドゥレッツァの伸び次第だ。「昨年のスターズオンアースのような形」を作れて、伸び切れなければその時は諦める。

 今年のジャパンカップは、久しぶりに世界最高クラスの海外馬が来る。しかし、近年のジャパンカップは「世界最高峰の外国人ジョッキー」を堪能するものだった。その流れは今年もまだあるはず。ウィリアムビュイックが披露する、世界最高の左回りの乗り方。目撃する瞬間だ。

 G1だ。
 ジャパンカップ、有力馬に、ひと言ずつ、見解を付けていく。

 オーギュストロダン。
 よくぞ来てくれた、ディープインパクト産駒の海外調教4歳牡馬。いきなり走らない時もあるタイプだが、来日に敬意を表したい。位置取りが読み切れない。東京はCコース。タイトな競馬になる。その点がどう出るか。僕は普段印を打たないが、印で表現するとしたら、△。

 ゴリアット。
 セン馬。4歳。問題の海外馬。キングジョージを圧勝した馬だ。キングジョージで2着のブルーストッキングを凱旋門賞で単複を買った身としては、アウェイの土地でもまったくの軽視はできないが。父はアドラーフルーク。インザウイングス産駒だ。インザウイングスはサドラーズウェルズ産駒。フランスでの競馬は、重・不良が明らかに得意。この戦歴から滲み出るのは”強烈なサドラーズウェルズ感”。鞍上、スミヨンが乾坤一擲の騎乗を見せそうだが。切れ味不足を露呈するシーンはありそう。けっこう厳しい一戦になると思う。△

 ジャスティンパレス。
 王道型5歳の秋。衰えはあると思う。ただし、全てを覆しそうな「鞍上・クリスチャンデムーロ」。前走も距離不足の中、脚は使えている。一応、マークしておく。△

 シンエンペラー。
 凱旋門賞はさすがに厳しいと思っていた、日本ダービー3着馬。ここも実績を思えば、もうワンパンチ足りない気がしている。前走に続き、軽視としてみたい。

 スターズオンアース。
 王道型の5歳牝馬。昨年は3着。アスリートのピークの時節として、あとはどこまで余力があるかだ。ここは最高峰の舞台。思い切って軽視する判断とした。

 ソールオリエンス。
 王道型の4歳皐月賞馬。本来は、これが頑張らなければいけない一戦。しかし若干の成長力不足を感じる現状。そこだけがどうか。今の東京の馬場を思えば、後方からの競馬も不安がある。中団くらいを取れて馬群を縫ってくることができれば。”腐っても4歳G1馬”。これはマークする。とにかく、ブン回しではなく、馬群を縫いたい。〇

 チェルヴィニア。
 牡馬相手にG1で戦える精神力があるかどうか。ポイントはそれだけ。これはやってみなければわからない要素。馬はハービンジャー産駒の牝馬史上、一番強いかもしれない。『牝馬』とう枠で見れば相当な実力。あとは本当に「牡馬とでどうか」。一発勝負となる一戦。△
 
 ドウデュース。
 朝日杯FS馬。普通なら5歳の秋で衰えるが、衰えどころから、より一層強くなている。理由は2つ。『ハーツクライ系特有の長い成長曲線』。もうひとつ大事なことが。3歳の秋をほぼ休んでいること。消耗が少なく、純粋な王道型とは少し違うタイプ。今までとは違う、5歳での日本総大将ということになる。やはり主役クラスだろう。▲

 ファンタスティックムーン。
 ドイツ馬。これはさすがに、走りが重いと思う。

 ブローザホーン。
 前走は”エピファ・タイマー”が発動したように見えた。もともと、叩き良化タイプではある。ただ、そいう次元の大敗だったか、どうか。激変までを望まなければいけない状況。ここはさすがに強気になれない一戦。


<本島修司の競馬分析ワード>

【馬単位】:2008年に本島が発案した概念。一般的な「このレース、どの馬が来るか」ではなく「この馬、どのレースなら来るか」という見方に切り替えること。馬1頭と真摯に向き合うための概念。

【良駒】:その種牡馬の「産駒らしさ」が濃く出ている馬。『信頼性』が見込め、『ポテンシャルの高さ』を測る目安のひとつにもなる。

【エビデンス】:本来は「根拠」という意味の言葉だが、似ているパターンや、似ている状況で「必然の好走が出来た過去の事例がある」という意味で使用している。

公開日時:2024/11/22 18:56

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