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　エンペラーワケア。
　欅Ｓ（２着）、エニフＳ（１着）に続き、３回目の単複購入となる予定。
　ロードカナロア産駒の、牡馬。
　ダートの良駒だ。

　東京コースならどこでも、と思い、待っていた。気性が抜群に良い。連勝してきて重賞でも即頑張れた根岸Ｓ以降、実力を評価している素材。このコースなら今回も頑張ってくれるだろう。
　
　課題は、距離。１６００ｍで、どうか。２年ほど前にレモンポップも同じようなことを言われていたことを思い出す。無視して買ったのが、良い思い出だ。　あの時ほど強気になれないが、ロードカナロア産駒は距離を誤魔化せる。そしてダート競馬は「距離を誤魔化せる場所」。１６００ｍは大丈夫と見ている。
　
　もし大敗したら、見方を改める。１６００ｍは長いのかもと。３着くらいに負けた場合でも「距離が長い論」は浮上するだろう。ただ、それはレモンポップの時と同じで「重賞だから単に相手が強かった」という可能性の方が高いはずと、今から思っている。

　エビデンス・過去の似ている馬の事例としては、以前この馬を買った時にも書いたワイルドワンダー。ブライアンズタイム産駒のダート馬。根岸Sを勝ってフェブラリーSで３着だったあの馬とキャラクターが似ている。

　鞍上は、川田騎手。
　この馬のことは手の内に入っているはず。競馬が上手な馬。馬に気合いが入っていても、５番手前後で乗りたい。いつもの競馬を。距離を意識して下げるようなことは、あまりやらないでもらたい。

　相手を少し、見渡してみる。
　好調、ショウナンライシン。前走は東京マイルのオープン特別でも通用した。内目をすり抜ける上手な競馬だったが、１/２馬身差とはいえ３着以下は４馬身離れていた。これがライバルになりそう。注目したい。

＜本島修司の競馬分析ワード＞

【馬単位】：2008年に本島が発案した概念。一般的な「このレース、どの馬が来るか」ではなく「この馬、どのレースなら来るか」という見方に切り替えること。馬１頭と真摯に向き合うための概念。

【良駒】：その種牡馬の「産駒らしさ」が濃く出ている馬。『信頼性』が見込め、『ポテンシャルの高さ』を測る目安のひとつにもなる。

【エビデンス】：本来は「根拠」という意味の言葉だが、似ているパターンや、似ている状況で「必然の好走が出来た過去の事例がある」という意味で使用している。