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デルマー8Ｒ　BCクラシック　ダート2000ｍ
▶レース質：内枠・先行・ハイペース

　デルマー競馬場のダートコースは一周が約1600ｍで、2000mは4角引き込み線発走となるので、コーナーを4回回る王道のコース。アメリカらしい平坦の左回り戦で、最初のコーナーまでが長くハイペースになりやすいが、直線距離が約280mしかないので、行ききった馬が粘り込むシーンも少なくない。小回りのコーナーで内が有利に感じるが、被せられると位置を悪くするので内枠差し馬は不利。コーナーと直線はバンク上になっているので、ある程度勢いに乗せて外を回すことも可能だが、やはり前目につけられないとレースに参加できないまま終わることもある。

　今年は外枠に先行馬がそろっており、例年以上にペースは流れそう。内枠に人気馬が入っているが、外枠主導の隊列になるので被せられれば波乱の可能性もある。外からテンに主張していける馬のうち、できるだけ内目の枠に入り、ラチ沿いまで出していける馬が押し切れるレース質。

9.フィアースネス
　前走のトラヴァーズSは差し有利の流れになったところを、大外枠から早めに先頭に立って押し切る強い内容。ケンタッキーダービーの大敗は、あそこまで負ければ度外視でOK。フロリダダービーの圧勝は着差に注目されがちだが、ガルフストリームパークの初角まで非常に短いコースで10番枠からハナを切りきったテンの追走力がすばらしい。このメンバーで9番枠ならラチ沿いまで出し切れるはず。

　相手には、内枠から主張し切れる可能性がある2.ハイランドフォールズ。フィアースネスは控える競馬もできるので、何が何でもの気持ちで出していけば、ハイランドフォールズ→フィアースネスの隊列はあり得る。前がかなり速くなって脱落戦になると強い11.シエラレオーネは外枠差しで脚質不利も外枠主導＋バンクを利用できれば。日本馬からは高速追走戦に最も強い6.デルマソトカゲを評価して、3列目は外枠アメリカ馬を手広く。

　初ダートのシティオブトロイは、ジャスティファイ産駒ということでダートはこなせるとは思うが、外から被せられる可能性が高く、またアメリカらしい高速追走脱落戦には向かないと見て、この人気なら消す。

【印】
◎9.フィアースネス
○2.ハイランドフォールズ
▲11.シエラレオーネ
△6.デルマソトカゲ
☆10、11、12、13、14