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かつてはインを通るほど有利だった京都芝だが、近年は様相が変わってきている。近年穴をあける馬は差し馬が多く、それに伴い外枠勢の活躍も目立つようになっている。一方で世間の認識はあまり変わっておらず、今日のスポーツ紙一面でも「内枠が絶対有利の菊花賞」との文言。妙味も外枠。

加えて今年はメイショウタバルが10番枠から逃げを打ち、縦長の展開になりそう。メイショウタバルの内、５〜９番はすべて差し馬なので、リズムよく追走できるのは外枠勢だろう。荒れて来た馬場を踏まえると、内枠よりも外枠勢の方がスムーズに流れに乗れる可能性が高い。

【本命馬】◎ヘデントール

前走の日本海ステークスは直線楽々と抜け出して完勝。オシェア騎手が騎乗してあまりにチグハグだった青葉賞以外は崩れておらず、操縦性がよく、追って長く脚を使えるので安定感がある。スタミナも豊富だ。不安があるとすればゲートだが、外枠を引けたことでその不安は解消しそう。８枠16番なら多少出遅れてもロスなく位置を取り戻せそうだ。長く脚を使える上に追わせるタイプなので、絶対的な長距離横綱のルメール騎手と比べると割引は必要だが、戸崎騎手とも手が合いそう。

今年は相手関係も比較的楽で、日本ダービー掲示板組でココに出て来たのは勝ち馬のダノンデサイルのみ。新興勢力が台頭できる余地は大きい。外からスムーズに流れに乗れれば、豊富なスタミナを生かして抜け出せる。

〜対抗以下＆穴馬〜

対抗にショウナンラプンタ。

しぶといスタミナを秘め、長丁場向きのタイプ。鮫島駿騎手もリズム重視型で、京都の長丁場は合う。差し馬に流れが向けば怖い。

エコロヴァルツが３番手。

もともとマイル路線で台頭した馬だが、岩田康誠騎手が騎乗してから内容良化。前走は上位２頭に完敗も、ラストで盛り返しているように見せ場はあった。走りを見ていると平坦の方が良さそうなので、上手く流れに乗れれば怖い。

アーバンシックが４番手。

ルメール騎手が騎乗して前走はワンランク内容が良くなった。馬自身はまだ物足りない面もあるが、ルメール騎手×長丁場はそれだけで相当なプラス。外枠も歓迎。

ダノンデサイルは日本ダービーで完勝。久々の不安はあるが、距離は問題ない。道中リズムよく運べれば引き続き好勝負になる。

京都替わりで反撃に期待できるメリオーレム、武豊騎手が上手く脚を溜めれば怖いアドマイヤテラ、不器用さは気掛かりも平坦京都向きのビザンチンドリームまで押さえる。

上位人気に中ではコスモキュランダは消し。皐月賞こそが最適条件で、出遅れて道中で動かすようなスタイルで京都外回りの長丁場を乗り切るのはキツイ。人馬ともに舞台適性はあまり感じない。

メイショウタバルも前走逃げ切りからの距離延長＆京都外回りは苦しいのでは。もともと菊花賞は逃げ馬受難のレース。

〜その他の馬〜

ピースワンデュック
→２勝クラス勝ちの内容からもココは力不足。条件は合うが善戦まで。

ノーブルスカイ
→Ｇ１では荷が重い。前走のような単騎逃げも望めない。

アスクカムオンモア
→長丁場適性はありそうだしジョッキーも良いが、一気の相手強化では見せ場まで。

ハヤテノフクノスケ
→豊富なスタミナ備えるがマクリ向きで京都外回りはややズレる印象、善戦まで。

ミスタージーティー
→現状のレースぶりを見ていると中距離がベスト。パワータイプで京都外回りも微妙。

ウエストナウ
→京都新聞杯は上手く乗られた２着。現状Ｇ１では荷が重い。

シュバルツクーゲル
→スタミナ豊富も一気の相手強化は楽ではない。ルメール騎手からの乗り替わりも割引で、圏内までは少々苦しいか。

アレグロブリランテ
→スプリングＳは勝ち馬以外はレベル低かった。その中での恵まれての２着。大外、距離延長も苦しい。

〜買い方〜

波乱の可能性も高そうなので、タテ目も含めて手広く行きつつ、本線の◎から３連複を重ねていく。