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ポイントは２つ。

ひとつは展開。先週も差し馬が穴をあけたように、末脚も使える状況で、今年は外枠に逃げ先行馬が揃った。特に逃げを貫きそうなセキトバイーストが大外枠に入ったことで、縦長の展開になりそう。内枠が有利にはならない可能性が高い。力のある差し馬が力を発揮できる。

もうひとつはメンバーレベル。

今年は春のクラシック組のレベルがそこそこ高く、トライアルは軒並み低調。オークス上位２頭は近年のトレンド通り直行を選択してきた。その他のクラシック上位組で夏を順調に越したのはクイーンズウォークくらいで、桜花賞〜オークスともに３着のライトバック、桜花賞４着〜オークス６着のスウィープフィートは出走していない。桜花賞馬アスコリピチェーノもマイル路線に舵を切り海外へ向かう予定。

結論、夏を超えても勢力図は変わらず、春の上位組が優勢と見る。

【本命馬】◎ステレンボッシュ

オークスは内寄りの枠から苦しいチグハグな競馬になってしまい直線は不利もあった。外からスムーズに押し上げた組が上位を占めた一戦で、見た目以上にキツイ競馬でも伸びて来ての２着確保は能力の証だろう。行きっぷりも良く2000ｍはまったく問題なく、外枠に入ったが縦長の外先行隊列になりそうなので、むしろスムーズに運べる可能性が高い。能力、適性から最有力候補。

〜対抗以下＆穴馬〜

対抗にはクイーンズウォーク。

ローズＳは上手く立ち回って完勝。2000ｍくらいが現状は良さそうで、引き続き内枠も悪くない。上積みはどうかだが、前走だけ走れば十分好勝負になる。

３番手にチェルヴィニア。

コチラも予定通りの直行。オークスは枠や流れなどすべてが上手く行った面もあるが、能力は上位。少し内枠になったのでスムーズに捌いて伸びて来られるかがカギ。

穴で怖いのはコガネノソラ。

クイーンＳは地力でねじ伏せる好内容で、2000ｍくらいの方が追走も楽になる。追える坂井騎手に乗り替わったのもこの馬にとっては良さそう。枠もちょうど良いところを引けたので、少し淀みなく流れて上がりが掛かりそうな今年はチャンスがあるはず。

オークスが好内容だったランスオブクイーンは強敵相手の方がレースはしやすいはず。強気に運んで上位に食い込みたい。

ボンドガールは展開に注文つきそうだが、外枠に逃げ先行勢が集まりペースが上がりそうなのはプラス。展開がハマれば武豊騎手も含めて怖い。

アドマイヤベルは地力でねじ伏せたフローラＳが好内容。内回りで上がりが掛かれば出番もある。

大穴ラビットアイは決して合うとは思えない中山1800ｍのフラワーＣの内容から能力はそこまで差はない。前走は折り合いがつかず途中で完全に辞めているので大敗は気にしなくて良さそう。淀みない流れで折り合いがバシッとハマれば、平坦替わりで横山典騎手の天才的な差しが決まる可能性も。恐らくまったく人気はないので、一枚押さえには加えたい。

ミアネーロはメンバーレベル低めのフラワーＣ〜紫苑Ｓで上手く内で溜めて伸びて来たもので、内容はそこまで評価できるものではなかった。ココは相手も強くなるので、能力的に少し足りない。

〜その他の馬たち〜

ホーエリート
→内回り戦は合うがこの相手だと現状はワンパンチ足りない。善戦まで。

タガノエルピーダ
→レースは上手で内回りの2000ｍは合うが、能力面で見劣る。忘れな草賞もメンバーレベルは低かった。

チルカーノ
→条件は悪くないが、現状は能力的に1枚落ち。

ラヴァンダ
→上手く立ち回ったフローラＳでも完敗。内回りに替わるのは良いが、ココは相手が強い。

クリスマスパレード
→前走は開幕週の馬場を完璧に生かし切った最高の競馬。今回はメンバー強化で本来の競馬ができても能力面で劣る。

セキトバイースト
→前々でセンスの良い立ち回りが可能なので、人気以上に走って穴をあけるタイプ。たださすがにココは相手が強い。逃げてどこまでやれるか、展開面のカギを握る。