netkeiba

＜予想＞

◎：アーバンシック
中山替わりと鞍上強化で良化できる

○：ルカランフィースト
想定よりかなりいい走りで成長あれば

▲：エコロヴァルツ
この相手と馬場なら逃げがハマりそうで

△：コスモキュランダ
中山替わり歓迎も叩き良化型感あり

☆：アスクカムオンモア
右回りの対応課題も中山の流れは合いそう




＜展開＞

逃げたいのは、タガノデュード。ただ、エコロヴァルツが抑えなかったら普通に前に行ったらハナ。2頭に続いて、アスクカムオンモア、ヤマニンアドホック、ログラール、スティンガーグラスあたりが追走。

前半はゆったりした入りで、向正面で早めにペースアップする流れ。全体で見ると平均ペースを想定。



＜予想詳細＞

本命は、アーバンシック

前走の日本ダービー(東京芝2400m)は、後方4番手で追走。直線で馬群が横に広がってので、大外に出したがどんどん外に押し出されて1.1秒差11着。

高速馬場のスローペースだったので、勝つには32.2秒の上がりが必要だった位置。ノーチャンスだったので仕方ない凡走。


今回は、前半が遅くてもペースアップが速くなる中山替わりが魅力。

皐月賞の速い流れで、上がり3位の脚で0.4秒差4着まで持って来れる馬。速い上がりも使えるが、相手の脚が止まりやすいペースが流れる展開のほうがいい。今回は、平均ペースを想定しているが、中山の平均ペースなら差し切れる脚が使えていい。

スムーズに走らせればいい脚が使えるので、ルメール騎手替わりも歓迎。皐月賞・日本ダービーで先着されたコスモキュランダがいるが、今回の条件なら先着できると考えて期待する。




対抗は、ルカランフィースト

前走の皐月賞(中山芝2000m)は、中団やや後ろの最内で追走。4コーナーから直線に入るところで馬群に突っ込んで、じわじわ伸びて0.8秒差8着。

2走前のスプリングSが、かなりのスローペースで前有利の展開。それを前にいて、チャンネルトンネルが外によれなかったら4着だった結果。皐月賞だと全く足りないと考えていたので、高レベルの皐月賞を0.8秒差で走れたのは驚いた。


今回は、皐月賞よりはペースが流れないのが魅力。

遅い流れはスプリングSで対応済み。皐月賞の内容からペース対応には柔軟性があるので、相手関係が楽になれば着順を上げられていい。あと、皐月賞後に無理せず休養したので、さらに成長する期待もできる（陣営コメントでも10キロ近く体が増えて成長を感じるとあり）。

アーバンシックをルメール騎手に取られた横山武史騎手だが、中山芝2200mは得意条件。成長力次第で本命馬といい勝負ができていい。




単穴は、エコロヴァルツ

前走の日本ダービー(東京芝2400m)は、大外からじわっと出してハナへ。スローペースに落として、直線で粘っていたが残り300mで交わされて0.9秒差8着。

皐月賞(0.7秒差7着)で、5番手の押さえで買っていたように持続力が活きる舞台のほうがあっていると考えている。前有利でも上がり勝負だときつかった。


今回は、中山替わりが魅力。

新馬を福島1800mで勝ち、札幌1800mのコスモス賞を勝っている馬で、小回りでペースの流れる展開でいい持続力を見せている。阪神1600mだと上がりの対応が厳しいと考えて軽視したが、一定ラップでペースが流れて34.1秒の脚でも届くレースになったことで朝日杯FSも好走できた。

高レベルだった皐月賞では、出遅れてそのまま控えて最後方で追走。直線に入るまで内を走らせて、直線に入るところでスムーズに外に出して0.7秒差7着。

中山で少し上がりのかかる流れになれば、パフォーマンスは上がる。この相手なら逃げられるし、折り合えば好位や差す競馬もできる。その点は、前走時から調教にも乗っている岩田康誠騎手が作戦を考えているはず。上位争いを期待する。




4番手は、コスモキュランダ

前走の日本ダービー(東京芝2400m)は、あおって後方2番手から追走。ペースがかなり遅かったので、2コーナーから向正面に入るところからじわっと外から進出。3コーナーでは2列目外の5番手まで上がって、直線で少し外へ。そこからしぶとく粘るも0.8秒差6着。

持続力を活かして好走する馬なので、あのペースなら外から動くのは大正解。でも、速い上がり勝負だと厳しいので、直線では追いかけるだけになっていた。これは、適性の差で馬は力を出し切っている。東京の高速馬場だと上がりの速さに対応できずに完敗すると考えていたので、想定よりいい走りだった。


今回は、中山替わりが魅力。

中山では弥生賞を勝って、皐月賞ではジャスティンミラノにクビ差の2着。文句なしの好内容。皐月賞までペースが流れなくても、中山なら極端に速い上がりは求められない。中山替わりはプラス材料。

ただ、休み明けが気になる。使いながらパフォーマンスを上げてきて、叩き良化型と感じる実績。休み明けでどのくらい走れるか気になる。スタートの課題も残っているので、ここまでの評価になった。




5番手は、アスクカムオンモア

前走の3歳以上1勝クラス(東京芝1800m)は、内枠から出したらハナが取れそうだったが、譲って3番手で追走。直線に入って残り350mくらいで先頭に出て、そのまま押し切って2.1/2馬身差で完勝。

減量の恩恵はあったが、プリンシパルSからパフォーマンスを上げて成長は感じられた。


今回は相手強化になるが、中山の流れが合いそうで不気味。

東京や中京で勝ってきたが、ペースが流れて少し上がりのかかる条件で勝っている。一方で、スローペースだったプリンシパルSでは33秒台の上がり勝負で上位の上がりが使えず3着。後半のペースが流れやすい中山の流れが合いそうなレースで結果を出している。

ただ、新馬戦で右回りで内に少しもたれていたので、右回りで普通に走れるかは課題になる。思っていたより人気がなさそうなので、ここまで相手に入れることにした。




※以下は、買わない馬の評価。

タガノデュード
この馬なりにがんばっているが、3歳になって朝日杯FS5着を超える走りができていない。成長力を感じないのでこの相手では厳しい。


エコロレイズ
未勝利勝ち後は4着続き。弥生賞0.4秒差4着実績があるので、いい見方をすれば相手なりに走る。でも、同条件の1勝クラスでも同じ0.4秒差4着。弥生賞の内容で走ったらここも掲示板争いくらいならあっても。


サルヴェージワーク
4戦目で未勝利勝ちをしたが平凡な時計。この相手だと別馬レベルの走りをしないと厳しい。


ログラール
この馬なりに使われながら成長しているが、重賞ではスプリングS0.9秒差8着、ラジオNIKKEI賞0.7秒差6着。これまで走った中で一番強い相手になる重賞では厳しい。


ヤマニンアドホック
前走のラジオNIKKEI賞(福島芝1800m)は、2列目最内の4番手で追走。3コーナーで少し外に進路を変えて馬群の中へ。直線で前を追って0.2秒差3着。3コーナーで少し外に進路を変えた時に、内のスペースに入ったのが2着馬。まくられそうだったので逃げ馬が下がってくることを警戒した進路だったと思うが、結果的に失敗した。それでも、自己ベストと言えるパフォーマンスで走っていた。

今回は、相手強化が課題。徐々に成長しているので、そこに期待するのはありだがハンデ戦から3kg増。パフォーマンスを維持するのも楽ではないので消す判断になった。


パンジャ
3走前に急にパフォーマンスを上げて0.8秒差の完勝。その後は、相手が強くなって2着、4着。重賞で一気に相手が強くなるので、今の走りでは厳しい。


スティンガーグラス
スプリングSで0.8秒差6着後は、1勝クラスで2着、1着。相手が楽になって結果を出した。ただ、2走前の2着だった時の勝ち馬はプリンシパルS4着ヴィレム。相手強化で時計的にも見劣るので消し。成長を期待するしかない。


アスクハッピーモア
3戦目で未勝利を勝ち上がったが、時計は平凡。別馬レベルのは走りをしないと厳しい。


タンゴバイラリン
ダートで未勝利勝ちして、1勝クラスは洋芝の札幌で勝利。2勝クラスで3着に好走したが、パフォーマンスはあまり上がらず。今回の相手だと力を出し切っても厳しい。