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戦法が固まった面々での攻防。トゥードジボンの逃げにケンカを売る馬は見当たらず、松山Jなら後続が絡んできにくい『適度なペースと距離感』で進めるはず。平均〜スロー寄りの展開を想定。こうなると後方一気、脚力で一網打尽するようなタイプはVへの道筋が狭くなる。17年が3角1、2番手のワンツー、22年が同2、1番手の決着。イメージよりも前が残るレースの質でもあり、想定したとおりの展開なら、ある程度前のポジションが必須だろう。 好位からの安定したレースぶりが光る◎ディオを中心に推す。サマーマイルシリーズ第1戦の米子Sは大いに展望が開ける2着。16頭立ての外枠14番。加えて前半の隊列が悪くて馬群に入るスペースがなく、内から4列目で前に壁も置けず悪い形になった。道中で距離とエネルギーのロスが生じながらも、4角では馬には前をとらえようとする気力が充満。ラストは苦しくなって、何とか2着を死守したように見えても3着以下とは中身で大差があった。走破タイムは1分31秒8―上がり3F33秒4。今回とリンクする高速決着(戦前はやや不安を感じていた)に適応して、ダービー卿CTでの11着(続けての中山遠征で覇気を欠いた)からの立て直しにも成功。この関屋記念へ向けて気運は高まっている。 コンディション面にも太鼓判。1週前の栗東CWは6F87秒4―68秒8―38秒2―11秒8とそれほど目立つ時計ではないが、乗り手がゴーサインを出したのはゴールを過ぎてから。そこから1コーナー過ぎまでしっかり促して、時計以上の負荷をかけていた。追走から外に回して僚馬2頭に迫る際の雰囲気、動きの柔軟性も上々。サッと流した今週の坂路での動きもOK。余裕を持ったローテの効果もあり、猛暑に負けていない鮮度が感じられる。 14番枠とやや外めには入ったが、岩田康Jなら馬群で運ぶ意識を強く持って進めるはず。自信を持って軸馬にプッシュ。勝ち切るチャンスも十分にある。 相手の本線は冒頭で触れた○トゥードジボン。前走でリズム良く逃げた際の強さ、高速ターフが合うことを改めて示した格好だ。走り方の特徴として触れておきたいのが、前走や1週前のCW、今週のポリトラック調教を見てもらうとよく分かるが、直線で左→右→左と手前を頻繁に変える点。バランス、負荷を分散させることは、長い直線を走り切るなかでプラスに働く特徴だと個人的には捉えている。 ▲サクラトゥジュールは前走の東京新聞杯で本命に推した一頭。外をダラッと回ると気持ちが続かないタイプだけに、外枠だと圏外だったが、うまく2枠4番を引き当てた。1週前が美浦W5F64秒0―35秒0―22秒3―11秒1という超抜時計。折り合いが難しく乗り手を選ぶ馬だが、佐々木Jの騎乗スタイルは合うように思える。新潟外回り&高速ターフへの適性が高いジュンブロッサムも当然有力だ。
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