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今年もじつに七夕賞「らしい」混戦模様となった。前日オッズは、なんと12番人気までが単勝オッズ30倍以内と拮抗。これなら、人気サイドでの決着でも美味しい配当になってくれそうだ。先行指向の強さは「並〜やや強め」程度なので、展開による有利・不利はそれほど大きくはないはず。このメンツでガチガチの順当決着は考えづらいので、ある程度は手を広げたほうがいいだろう。

本命◎は04レッドラディエンスだ。前走の東京・メトロポリタンSは昇級戦かつ久々という厳しい条件だったが、好位追走から2着に好走。展開利があったのは事実だが、それでも最後までしっかり伸びて最速上がりをマークしたのは評価に値する。福島替わりも、現在の馬場であればとくに問題はないはず。スッと好位を取って押し切るような、戸崎ジョッキーらしい騎乗を期待する。

対抗○は05カレンルシェルブル。春以来の出走で久々となるが、稽古ではなかなかいい動きをみせており、好仕上がりのようだ。過去のレース内容から福島芝適性の高さを感じさせていた馬で、地力もここでは上位クラス。器用さがないので、後方待機から末脚に賭けるような乗り方になるだろうが、それでもこのメンバーならば間に合う可能性があるとみた。鞍上の乗り替わりも、舞台を考えるとプラスだろう。

単穴▲は取らず、△に11キングズパレス。前走が重賞・新潟大賞典での2着であることを考えると、ハンデが57キロにとどまったのは恵まれた印象を受ける。3勝クラスでは詰めの甘さをみせていた馬だが、前走での2着にはひと皮むけた感あり。左回りのほうがベターな馬なので少し評価を割り引いたが、そこを乗り慣れた鞍上がうまくカバーすることができれば、◎を上回る結果を出せる可能性もある。

もう1頭の上位評価組☆が08ダンディズム。こちらも▲と同様に「不器用なので最後の直線勝負」となりそうだが、ハマった場合の破壊力はここでも上位クラスのはずだ。前走の東京・目黒記念が好内容で、6着とはいえ勝ち馬とは0秒3差。力があるのを改めて感じたレースで、福島芝も向きそうなイメージ。中間の気配もなかなかいい。中穴人気でいちばん買いたいのが、この馬である。

ここまでの4頭が上位評価組で、以下は注14フェーングロッテン、注03ボーンディスウェイ、注10リフレーミングという評価の序列。これらを「どう買うか」についてはかなり悩んだが、ここは「◎○−◎○△☆注注注」の馬連・馬単を主体とした。◎○の1着固定から手広く流す馬単と、「◎○−△☆」の馬連4点、そして枠連オッズに歪みが出ることで美味しくなりそうな「◎○の枠ゾロ」で構成している。