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◎18 ダノンスコーピオン〇5 ナミュール△7,13,15,16
【先行負荷大・差し負荷小】（外差しゾーン）
近年の安田記念は、以前のような一貫ペースで推移する高速持続力勝負ではなく、中間に緩みが入って中距離質の末脚勝負にシフトしつつある。今年の前半の入りを想定すると、距離延長ローテで無理な逃げは打ちたくないウインカーネリアンがペースを引き上げるとは考え難いので、雨予報も相まって中間の緩みは大きくなるはず。馬場込みで外差し決着に振れる状況まで見越して、中距離質のマイルで脚を溜めて直線外目から長く脚を使える馬が好走するレースを想定。
【評価馬】
中距離質のマイルで脚を溜めて直線外目から長く脚を使える馬→ナミュール、ダノンスコーピオン
【軽視馬】
地力と人気が見合わない馬→ソウルラッシュ
中距離質の末脚持続力勝負が向かない馬→セリフォス
◎18 ダノンスコーピオン
3歳マイル王の座を手にした中で、昨年は不振に陥り、前走京王杯SC（4着）で復調気配が伺えた内容。当馬が長きにわたって不振に陥った原因は2つあると考えている。第一に、安田隆厩舎の短距離質のスピード育成が合わなかった点。13走前朝日杯FS（3着）、11走前アーリントンC（1着）、10走前NHKマイルC（1着）いずれも、中緩みが生じている流れで持続的な末脚を伸ばして好走しているので、当馬の本質としては、中距離質のマイル戦での末脚勝負にあるはず。つまり、安田隆厩舎の育成方針とは相反する状況になってしまうので、馬の良さを活かし切れなかったと捉えることが可能だろう。そして第二に、3歳春までの使い詰めローテの反動が3歳秋以降に来てしまった部分が大きかったと推測している。その中で、福永厩舎に転厩。当馬にとっては、溜めて末脚を伸ばす動きに重きを置いている厩舎カラーが合っており、実際に前走京王杯SC（4着）でも、スムーズさを欠きながら究極の直線スピード力比べでもキレ負けすることなく差し脚を伸ばしてきた。今回、完全復調した状態で得意としている中距離質のマイル戦での末脚勝負に参戦するので、久しぶりに能力全開の状況にあるのは間違いない。大外枠を引き、順行競馬のカタチでスムーズに末脚を伸ばす競馬が見込めることからも、十分一発があっても驚かない存在として高く評価する。
〇5 ナミュール
前走ヴィクトリアマイル（8着）は、1400 m質の高速持続力戦で出遅れから間に合わないという、当馬の凡走パターンに嵌ってしまったもの。ギリギリ間に合わせた感もあったことで、中身も出来ていなかったと考えれば、走れなくても致し方ないものとして処理できる。昨年秋以降のパフォーマンスを見ても、マイル路線では現役最上位レベルの存在であることは間違いない。中緩みが生じる末脚勝負ということで、レース展開的にも前走よりも明確に走れる条件に転じるはず。状態面での上積みも考慮すれば、人気勢で最も高く評価できる存在としてみている。
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