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◆桜花賞2024 予想
桜花賞は、牝馬クラシックの中でもオークス以上に重要なレースです。というのもオークスは2400mという距離であり、牝馬限定レースという意味では異質な距離である一方で、1600m戦というのは阪神JF、桜花賞、ヴィクトリアマイルと3つのG1に加えて、古馬になっても牝馬限定戦が多数あるように、牝馬の中では最も重要な距離。その為、牝馬で若くして期待される馬は、この距離で勝つための鍛え方になりますし、素質馬は全てこの阪神1600mを勝つために育てられるといっても過言ではありません。
その結果、桜花賞というレースの勝ち馬は基本的にその世代を代表する馬がなりやすいです。例えば、過去5年の桜花賞勝ち馬を並べてみると、2023年リバティアイランド、2022年 スターズオンアース、2021年 ソダシ、2020年 デアリングタクト、2019年 グランアレグリア、2018年 アーモンドアイと世代No.1ホースがズラリということからもこの桜花賞の威厳がよくわかります。更に遡れば、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ、アパパネ、ハープスター等もいるように、この桜花賞はとにかく世代No.1決定戦であるため、馬の実力が露骨に問われるレース。この桜花賞は阪神JFやチューリップ賞と比較しても中間ラップも緩まないレベルの高いレースになることが多く、トライアルレースであるチューリップ賞と比較しても前傾ラップかつ中間ラップも緩まないレースであることから、直線での地力勝負となります。
最も重要なのは、その世代頂点を決定する阪神JFで上り最速実績がある馬や牡馬対決実績のある馬が地力あるといえます。特に阪神JFは短距離路線の馬も多数出走することからも流れも2歳G1であるのにも関わらずタフになりがちであり、そんなレースでも直線最後までしっかりと脚を出せた馬こそが地力ある馬といえます。
◎ステレンボッシュ
上記の説明に最も該当するのがこのステレンボッシュ。今年の桜花賞までのレースを見ると阪神JFがレースレコードということもありますが、34秒4で流れて後半も34秒4という極めて速い時計が記録されておりますし、朝日杯FSと比較しても朝日杯FSは前半34秒1と阪神JFでのレースよりも流れたにも関わらず1秒以上も阪神JFのほうが勝ち時計が速いことからも、阪神JFで求められた持続力や地力といった要素は現世代で最も求められたレースといえます。今回出走メンバーで注目したいのは、フィリーズレビュー組の先行馬が軒並み出走することであり、フィリーズレビューはトライアル戦含めて世代限定戦で最も流れたレースですし、阪神JFをのぞけば次に前半の追走が速かったフェアリーS組やアネモネS組の先行馬も揃ったことからある程度流れるG1になり、最後の直線でも持続力を求められるレースになることが想定されます。そういう意味でもステレンボッシュは、赤松賞と阪神JFでのラップを見ても最も再現性を持って末脚を発揮してくれそうな一頭。赤松賞は、当日3勝クラスよりも速い時計で決着した内容は高評価+道中馬体を接触する不利ありながらも勝利と単純に地力が高いですし、後半4ハロンは45秒9で上がり3ハロンは33秒6と速い脚を使えていることからも持続力が持ち味であることがわかります。そして、最重要レースである阪神JFは勝ち時計も上述の通りで朝日杯よりも1秒速い勝ち時計のレースで中間ラップも緩まず後半4Fは46秒2と全体時計も速い中で上がり3Fは33秒5と最速の時計を記録しております。この末脚を直線では勝ち馬が前にいたことから勢いに乗ってからも内に進路を求める必要があったように非常に厳しい競馬をしていたことからも、能力は勝ち馬に引けを取らない内容でしたし、ゴール後は完全に抜き去っていたことからも脚を余していたような内容。上記を考えれば、世代屈指の一頭として計算できるはずですであり、桜花賞に関しては前半流れることが注目ポイントとして、そのような流れでも速い上がりを出せる馬に最も該当するのがこの馬ですし、鞍上モレイラ騎手ということでルメール騎手以上の存在としても考えられる数少ない存在であることも勝負気配満載。
〇ライトバック
前半速くなるレースであれば課題の折り合いについても悩むことなさそうですし、前走はチューリップ賞勝ち馬に対して直線不利ありながらも完勝の能力は評価可能。
▲アスコリピチェーノ
阪神JF勝ち馬であり総合能力が高い一頭なので信用。
△イフェイオン、スウィープフィート、チェルヴィニア
イフェイオンは枠がよく残しそうで、スウィープフィートも前走内有利のレースを大外から差すのは秀逸で、チェルヴィニアは速い流れを克服すればここでも。
穴コラソンビート
マイルでのレースぶりのほうがよく前走は追走が速いこと、周りの馬に気を使ったことが敗因。
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