昨年であればソルテ、一世代前だとフリオーソやアジュディミツオーなど、中央勢と互角以上に渡り合えた馬がいたのだが・・・今年のかしわ記念は、地方勢の寂しさが際立つ。さすがに中央勢の牙城を崩せる馬は、今年はいないだろう。
その中央勢も一長一短のあるメンバー構成。安定感ならピカイチ、7歳となってもまったく衰えの見せないベストウォーリアが、本来ならば本線となるべき存在だろう。しかし、中間の一頓挫のため、実質強い調教は2本のみ。5戦連続二着に終止符かとも思ったが、その二着さえも危ういのでは?との考えも持っておかなければならない。
実績断然No.1のコパノリッキー。昨年と同じローテーションでここに臨むわけだが、そのローテ内の負け内容がどんどん悪くなっている。年齢的な衰えと言われればそうなのかも知れないが、絶好1枠1番を引き当てただけに、マイペースの逃げで復活なるか?
もう一頭のGIホース・モーニンに至っては、昨年のこのレースの負け以来、下降線を辿り続けている。ルメールを鞍上に迎え、今一度フェブラリーステークスで見せた豪脚を披露できるか?
結論、今一度コパノリッキーを信じたい。
枠的にも今回は間違いなく先手を取るだろうと推測。後ろは中央勢が固めてくるだろうが、競ってくる馬もいないのではないか。マイペースから3〜4コーナーでペースを上げ、4角セーフティリードで逃げ切りの絵が見える。
対抗はブラゾンドゥリス。18戦して着外が3回しかないという安定感に加え、上位クラスでも着実に実力をつけてきた昨年後半からの充実ぶりが目を見張る。船橋を知り尽くしている内田騎手が鞍上というのも心強い。
続いてベストウォーリア。中間の頓挫から状態面が読めないが、出て来るからにはそれなりに仕上げて来ているだろう。本来は本命候補であることからも、不安要素を含めてもこれ以上は評価を落とせない。
もう一頭はインカンテーション。成績にムラがあるが侮れない。
公開日時:2017/05/04 10:36