8頭立てという少頭数で開催される今年のQE2世C。1,2番人気を分け合うのは、昨年の覇者にして香港ダービー馬のワーザーと、マジックマン・モレイラを鞍上に迎えた日本代表ネオリアリズムになりそう。
いずれも2000m戦を得意としており、ワーザーは同距離G1(香港ローカル含む)は負け無しの3戦3勝。ネオリアリズムは全7勝のうち4勝が2000m戦で、中でも昨年の札幌記念では、あのモーリスを負かしている。
実績でいえば、断然ワーザーを本命とするところだが、今回はネオリアリズムを中心に据える。
昨年末、香港マイルに参戦した際は9着敗退。前半のペースが早い中を先行したこと、決して得意とはいえないマイル戦だったことが、主な敗因だろう。
今回は2000m戦で、しかもモレイラ騎手が鞍上。軸としての信頼度は、どの馬よりも高いと考える。
対抗はワーザー。
地元で、且つ得意な距離でとなると、当然本命でもと考えた一方、昨年との順調度の差は考慮したいと考えた。
ケガから復帰して今年は3戦。2月の香港ゴールドCを勝っていることから、すでにケガの影響はないとも言えるが、他の2戦はマイル戦とは言え着外敗退。前走のチェアマンズトロフィーでは、香港初の4歳三冠に輝いたラッパードラゴンや、香港マイルの覇者・ビューティーオンリーなど強豪がいたのは確かだが、実績で大きく劣るサーキットランドに遅れをとったのは残念。二番手評価とした。
続いては非常に面白い存在と見るパキスタンスター。超がつくほどの追い込み馬で、はまった時の破壊力は抜群。netkeibaの前哨戦まとめにも採り上げられている未勝利戦の映像は、ぜひ見ていただきたい。鮮やかな大外一気である。
はまらなければ追い込み届かずというパターンが多いため、人気になるが勝ちきれないというレースが続いていたが、4歳世代では香港三冠馬ラッパードラゴンに次ぐ実力の持ち主。その走りに注目したい。
あとは、地元の古豪・シークレットウェポン、オーストラリアのザユナイテッドステイツまでを押さえる。
公開日時:2017/04/28 11:23