今年のブリーダーズカップ開催はサンタアニタ競馬場。カリフォルニア州ロサンゼルス郊外の競馬場で、過去10年のうち5回が開催されている。サンタアニタでの『F&Mターフ』は2000m。その5回での同レース勝ち馬走破タイム平均はほぼ2分ジャストで、一番早かったタイムは1分58秒73(2013年)である。ダートコースの内側に設定されている芝コースは1周約1400mの小回りだが、若干コーナーにバンクがあるらしくそのためにタイムはさほど悪くない。ある程度器用なタイプでなければこなせないコースだと判断できる。
一昨年前のBC『F&Mターフ』の開催は今年と同じサンタアニタ競馬場だった。そこで勝ったデイアットザスパはスタートから先行してからのそのまま押切り勝ち。実は今年の前哨戦でまったく同じ競馬をして勝っている馬がいた。
それが同サンタアニタ競馬場の同距離コースで10月に行われた『ロデオドライブS』の勝ち馬アベンジである。内枠スタートから1コーナーまでにすっと好位置を取って、そのままで最後まで粘りきるという競馬をした。どうもこのコースは淀みない流れになるようで道中はあまり隊列変わらず、途中のコーナーで捲っていくというのはかなり難しいように感じる。というわけで先行できる馬は最後の直線までは確実に有利なレース運びができる。
問題はこの『ロデオドライブS』の勝ち馬が、本番ではなかなか勝ちきれないということ。だが近年のサンタアニタ競馬場開催での『F&Mターフ』の勝ちタイムより早い時計で勝っている◎アベンジはいけると期待している。タイム指数的な判断をすれば前走同距離コースの高数値を持つ狙える伏兵である。
逆転あるとすればジッと先行グループで我慢して、直線の一瞬で差し切る爆発力のあるタイプだろう。東京競馬場のように長い直線からの外一気という芸当はここでは通じない。
まさにそんな競馬ができそうな○レディイーライが相手筆頭。前走の『フラワーボウルS』はベルモントパークだったが一瞬で差し切る競馬をしている。直線長いほうが能力出せそうな▲セブンズヘブンも鞍上ムーアならばサンタアニタ用の競馬ができると見て3番手押し。さらに『ロデオドライブS』で2着に粘った☆ジペッサを穴馬に推す。続いてデットーリ☆クイーンズトラストと、前走で先行して粘っていた☆センティエロイタリアも押さえておきたい。
大外を引いた△ヌーヴォレコルトは若干不利な印象。一応△には押さえるがスタートからある程度行かないと好位を取れないので、そこでエネルギーを使ってしまうと最後まで粘り切れるかどうかは心配な点。
公開日時:2016/11/05 12:29