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【直近10年の天皇賞春の傾向】
(1) 展開・脚質
逃げ馬は［1-0-0-9］と不振だが、3,4コーナーで先頭に立った馬は好走しています。毎年、3,4コーナーで早めに各馬が動き出すので、ラスト800Mから1ハロン11秒台のラップを刻む年が多いです。早めに仕掛けられ、長く良い脚を使えるかがポイントとなりそうです。

(2) 枠
1枠が［4-1-1-13］と勝率20%を超えており、かなり良い数字を残しています。6つのコーナーをまわるため、なるべく内でロスなく脚を溜められるのが理想です。

(3) 血統
父系サンデーサイレンス系の馬が6年連続1〜3着を独占しています。


【人気馬の取捨】
想定1番人気はフィエールマン。
この馬を『本命』とします。まず、昨年の天皇賞春、一昨年の菊花賞を勝っているように、実力はさることながら、距離・コース適性はかなり高いです。昨年の天皇賞春では、4コーナーで持ったまま先頭に立ったように、スタミナがありすぎるため無理に押し上げず捲っていけるのも魅力。大外枠を引きましたが、この馬に関しては力が違うと見ているので心配していません。不利さえなければ勝てると思います。

想定2番人気はユーキャンスマイル。
スタミナ豊富で距離実績は申し分ありません。気になるのは、父系にサンデーサイレンスの血が入っていないことと、昨年の天皇賞春で勝ち馬とは1.5秒差の5着だったこと。1年経って成長が窺えるので、上位とタイム差をどこまで詰められるかがポイントです。前走、久々で＋12kgだったことを考えるので、一度使われた上積みは期待できます。相手には押さえておきたい1頭です。

想定3番人気はキセキ。
この馬を『危険な人気馬』とします。良い瞬発力はあるものの、前走も早めに動いてバテたように、長く良い脚を使えるタイプではありません。3,4コーナーから早めに動いて持続力勝負になるのは分が悪いです。過去には菊花賞を勝っていますが、その時は上がり3Fが39.6秒も掛かる不良馬場で、距離・コース適性で勝ったというよりは、馬場適性で勝ったように思います。


【推奨穴馬】
想定10番人気のスティッフェリオ。
前走は、これまでとは打って変わって、差しの競馬。それでも3コーナーから早めに仕掛けて上位と差のない3着は高く評価できます。長く良い脚を使えることが証明されましたし、ステイゴールド産駒だけに今回の距離延長は魅力です。今回行く馬がいなさそうなので、これまで通り逃げても面白いと思います。前につけられれば、馬券内に残す可能性は十分にありそうです。