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【実になる】ブラックブロッサムはキタサンブラックの子ども。ダービーに向け、同じ父を持つ皐月賞2着馬イクイノックスに追いつけ追い越せ。デビューは年明け、父に酷似した四肢も背中も長い520キロ台の巨漢、中京・芝2000mを2分1秒8で新馬勝ちを決めた。しかし仕草はまだ子供っぽい。二戦目の大寒桜賞は馬場は重。前半1000m・60秒7というHぺースを、フットワークなど慎重に確認しつつ、先頭から4-5馬身後ろの3番手で追い出しのタイミングをうかがう。流れは厳しく先行勢は直線入り口で早々に脱落、押し出される形で先頭に立ったが、残り2F標識まで追い出しを待つ余裕あり。上り3Fを推定11秒7-12秒0-12秒7(36秒4)で、2着を8馬身と突き放す大楽勝を演じた。重馬場条件下、走破タイムは2分14秒1。同日の古馬1勝クラスの決着タイムは2分16秒1、時計は2秒も速かった。ダービーを目標に、調教も手抜かりなし。京都新聞杯の確からしい時計と上りラップを手土産に、大舞台へ駒とを進めよう。

　二の筆頭はポッドボレット。母シーエスシルクはジャストアゲイムS(芝G1)など7勝、母の兄弟、近親にブラックタイプがズラリ並ぶ名族。初勝利は3戦目、阪神1800mを1分46秒9という好タイムで駈けた。父はジャスタウェイ、続く京都2歳Sは4着に失速。距離は9Fくらいがベストなのかなとも思ったが、2400mのゆりかもめ賞2着。レース後ルメールJが「長いところがいい」--その言葉通り、すみれSは逃げるレヴァンジルをぴったりマーク。上り3F・11.3-11.2-11.9(34秒4)というラップを計測。GII仕様の記録の下地ができた。

　割って入ればボルドグフーシュ。ゆきやなぎ賞は1000m通過・62秒3の緩ペース。道中はポツリと最後方、直線を向くまでは我慢。上り3Fのレースラップは11秒4-11秒1-11秒5(34秒0)。よーいどんの瞬発力勝負となったが、2400mという長丁場を走って上り33秒3という脚が使えた。

　ヴェローナシチーは、京成杯3着、すみれS3着、若葉S2着。トップギアに入るまでひと手間掛かるが、クラシックトライアルで息の長い末脚を常時繰り出している。

　アスクワイルドモアも、札幌2歳S2着、上位の上りできさらぎ賞4着という実績を残してきた。未完成ではあるが、リアドも若駒S2着、毎日杯5着に粘り込んだ。連穴はストップザタイムの大駆け。