netkeiba

【羽ばたけジャック】ジャックドールの上昇力圧巻。3歳春のプリンシパルS5着で資質の片鱗は示していたが、9月の中京戦から左回り2000mを一気に4連勝。二走前のウェルカムS・1分58秒4という走破タイムとラップも、重賞に匹敵する高精度だったが、白富士Sは1分57秒4にさらに時計を更新。上り3Fめ10秒9という高速ラップをマーク、後続を突き放し付け入る隙を与えなかった。能力とスピードの違いで逃げという形をとっているが、コントロールは自在、好位差しもOK。中間の綿密かつパワフルな調教も目を引く。

　対抗はレイパパレ。重馬場や展開に恵まれたとはいえ、GI・大阪杯は55キロの重量で並みいるスーパースターたちを0秒7差に封印。距離や折り合い、馬場などに苦労しているが、格は明らかに上。10Fなら56キロでも好レース必至。金鯱賞といえばあのサイレンススズカの出世レースとして知られているが(2着に1秒8差)、ひと化けあればもしかして――女サイレンススズカにもなりうるスピードスターです。

　単穴はシャドウディーヴァ。三走前の府中牝馬Sは上り33秒1で外一気、キャリア一番の推進力を数字として叩き出した。ジャパンCも残り1Fまで連がらみがあるかというシーンを演出。有馬記念は12着に終わったが、左回り2000mならGIに近い走りが期待できる。サンレイポケットは秋の天皇賞4着、ジャパンC4着。京都記念は休み明けで重め残り。久々の右回りということもあり伸びひと息の3着に終わったが、中京10Fで一変の可能性が高い。アカイイトも小差。有馬記念は3-4コーナーで見せ場を作り、自分のスタイルは貫き、エリザベス女王杯馬の貫録と地力は示した。ステラリアはまだ伸びしろを残す明け4歳、エリザベス女王杯2着からまた一歩前進。差し比べになればアラタがG前浮上。