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【目つきが違う】ヴェントヴォーチェの速力が直線競馬で花開く。平坦ローカルを中心に着実にステップアップをはかり、三走前の北九州短距離Sは0秒1差の際どいレースに持ち込みオープンに目途を立てた。続戦の春雷Sは前半3Fのレースラップは12秒0-10秒5-10秒7、1000m通過・55秒7という、GI・スプリンターズSに近いHペースを4-6番手で追走。着差がつきにくいとされる短距離の6F戦で、2着に0秒5差をつける圧勝劇を演じた。

　超高速馬場のアシストを得たにせよ、1分6秒8という走破タイムはロードカナロアが保持するレコードにわずか0秒1差だった。函館SSは北海道への輸送を考慮し、直前はコース追い。ルーティーンワークとしている坂路調教ではなかったせいか。ぼんやりとして気迫も速力も足りず、消化不良の7着に敗れたが、今度は基盤となる坂路調教で二週にわたり上り1F・11秒台を計測。ミッシリ稽古を積み、今度は目つきが違う。3歳5月以来となるが1000直コースには勝ち星があり、福永JもエイシンヴァーゴウでアイビスSD快勝歴がある。枠も外目の13番を引き当ててくれました。

　対抗はマリアズハート。昨秋のルミエールオータムD一気差しに続き、韋駄天Sは少し前目の中団を追走、馬群を断ち割って鋭く抜け出した。55キロになるが54秒8から時計更新の余地を残しており、ここ目標に仕上げも万全。

　ライオンボスは、1000直は[4302]、アイビスSDは[1200]。前年から1キロ増、ローテーションも異なるけれど、今年は良績のなかった中山6Fの春雷Sを0秒7差に粘り込み、この馬にしては珍しく調教も動いた。

　昨年のアイビスSDの覇者オールアットワンスも、一年を新潟1000直のために過ごしてきた? 前哨戦の韋駄天Sは55キロ、本番は54キロに軽減する。マウンテンムスメはコースを問わず前半3Fを33秒台で飛ばす速力があり、いま走るたびスピード指数がアップしている。韋駄天S2着のロードベイリーフも、地味ながら目下の充実振りが目を引く。