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【仕切り直し】ルークズネストの7F適性に改めて注目。父はモーリス、スピード色豊かなマッチョ。その特性がもっとも明確に現れたのが、春の中京・ファルコンSだったか。前進気勢に任せ前半3Fは12秒2-10秒6-10秒9(33秒7)、1000mは56秒2というHペースを他馬の出方を見ながら余裕をもって先頭。脚色を確かめ残り2F標識まで追い出しを待ち、良馬場発表ながら芝の塊が飛ぶ荒れ馬場を、1分20秒1のレースレコードで制圧した。NHKマイルCは1Fが長いマイル、加えて本年は歴代でもっとも厳しいタフな流れと時計決着。10着は止む無し。マイル戦のポートアイランドSは久々、スワンSは出遅れに加え道中追い上げるか控えるか。馬群で揉まれ行き場をなくしリズムを崩し4着に伸びあぐねたが、中間の動きは迫力満点。操縦性自体は高く、柔らかいアタリのルメールJなら違ったレース構築も可能。

　強敵はダノンファンタジー。阪神1400mは、前年の阪神C・1分19秒7の快勝劇に続き、前走のスワンSは鮮やかな直強襲。体調も前回と同様かそれ以上、斤量も55キロに据え置きだ。単穴はグレナディアガーズ。朝日杯FSをレコ勝ちでもぎとったが、父は快速フランケル。短距離色が濃くなり近三走のマイルは3・3・13着。折り合いに苦労しているが、7Fに短縮すればいろんな課題が一気に解決するかもしれない。

　右回りに一抹の不安を残すぶん連下としたが、能力ならソングラインも互角以上。NHKマイルの激闘と記録は、世代トップのマイラーの証。富士S優勝で存在をアピールできた。見ればマイルは微妙に詰めが甘くなる、ベストは7Fだろう。サウンドキアラもヴィクトリアマイルでアーモンドアイの2着に粘り込んだ実績もあるが、スワンS2着が示す通り、7Fのほうが一瞬の脚をいかしやすい。走り時を読むのが難しいがケイデンスコールは定量のGIIなら実力上位。シヴァージも丁寧に息を入れれば、冬枯れの7Fでも伸びてくる。