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【マッチレース】ジェラルディーナが本格化。母ジェンティルドンナはGI7勝、しかし娘は、紙のように燃えやすい性格に苦労した。春はいつも汗びっしょり、エルフィンS10着で桜花賞・オークスは断念したが、三走前のマカオJCトロフィーは、スタートの1F以外はすべて11秒台以下。1000m通過は58秒6-マイル通過・1分33秒7という澱みのない流れの上に立ち1分45秒3、2着に2馬身半差をつける楽勝だった。二走前の筑後川特別は、スローと荒れ馬場が重なり時計は1分47秒8止まり。しかし後半5Fはすべて11秒台、上がり3F・11秒6-11秒5-11秒1(34秒2)というレースラップに対し、自身のソレは33秒1。最後の2Fは推定10秒台のラップを連発した。

　登録段階でわかっちゃいたが、秋華賞は痛恨の除外、やむなくひとつ前の西宮Sに登場。スローの上がり勝負とはいえ後半5Fはすべて11秒台。レースの上がりを0秒9上回る33秒3の末脚は仰天モノ。内回り2000mの捌き方、秋華賞の時計をどれだけ上回るか見ものです。

　対抗ソーヴァリアントとの一騎打ち濃厚。最速の上がりで4着に追い上げた弥生賞に、素質の在処がチラチラ。札幌シリーズの利尻特別は、スローの上がり勝負とはいえ、ラスト3F・推定11秒3-10秒9-10秒8で(33秒0)、ひとマクリ。後続には6馬身、時計は1分59秒8。今年の札幌は洋芝とは思えないほど時計も上がりも速かったが、10秒台の加速ラップは出色。続く藻岩山特別は、開催もかわり馬場も傷み、時計は2分0秒5止まり。しかし4Fからロングスパートを開始。推定11秒7-11秒3-11秒3-12秒2(3Fは34秒8)をマーク。セントライト記念は疲れも少し残っていたか。妙にテンションが高く、早めにスパートしたぶん、勝ち馬の強襲に泣いたが、リフレッシュ完了。2000mならリズムよく折り合える。

　三番手はペルシアンナイト。年齢別定のためGI馬が57キロで出走。連続開催で少し時計のかかる阪神の馬場は、二走前の札幌記念3着時と同じイメージで走れる。マイネルウィルトスは残り1Fでアゴが上がりかけたが、地力でアルゼンチン共和国杯2着。10F短縮は好材料、時計のかかる外差し馬場もいい。ヒートオンビートの距離ベースは2200-2400m。この距離で好走できれば幅ができる。モズナガレボシは叩き良化。小倉記念外一気はフロックではない。