丹下日出夫の予想

丹下日出夫

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問答無用の決定力!週末の特別レースを完全に制圧します!

6月28日 阪神11R 宝塚記念(G1)

  • 馬単

    1着流しマルチ

    12通り

    1着

    5

    相手

    3

    7

    11

    14

    16

    18

    各300円

  • 3連単

    1着2着流しマルチ

    30通り

    1着

    5

    2着

    3

    相手

    7

    11

    14

    16

    18

    各100円

  • 3連単

    1着2着流しマルチ

    30通り

    1着

    5

    2着

    11

    相手

    3

    7

    14

    16

    18

    各100円

購入:9600円(72通り)

このレースの収支

払戻:0円
収支:-9600円

丹下日出夫の見解

【水無月の頃、新しく咲く花】本命はサートゥルナーリア、類まれな才能が新しい花を咲かせる。

 育成や2歳馬時台から、動かせば調教は桁違いに動く。いくら時計を出しても、見た目は疲れているようには映らない。そうして皐月賞までは、ポンポンと順調に勝ち星を積み上げた。しかし、手抜きなく走るため微妙に疲労はたまる。ダービー、そして天皇賞(秋)と、発走直前に急激にテンションが上がったのは、肉体が傷んでいることへの悲鳴だったのかもしれない。なんて、心身をどうコントロールしていいかわからない「ビッグベイビー」時代もあったけれど、まだ完調手前の状態でも、神戸新聞杯はラスト4F・11秒8-10秒8-10秒2-11秒3(3Fは32秒3)という、中距離戦線における日本競馬史上屈指のラップを計測。あのディープインパクトもびっくりの数値を叩き出してみせた。

 二走前の有馬記念も、2着には敗れたものの、近年でも屈指のHレベル決着を2着。単なスローの上り勝負だけではなく、持久力勝負もクリアした。前回の金鯱賞は11秒2-11秒1-11秒5(3Fは33秒8)というレースの上りを、33秒2で圧勝。最後の1Fから2F内のどこかで、軽々と10秒台のラップを馬なりで繰り出しており、天の才の証を、再び数字として示して見せた。なんて、馬体のラインは、前回とはまた微妙に違う。馬体造りの正解は何だろう、最高到達点はどこか。進化途上もまたひとつの魅力だが、ただ仕上げは手の内に入った。渋った馬場、ライバルたちを、真っ向勝負で競り落とす宝塚記念だ。

 対抗一番手はグローリーヴェイズ。GII・日経新春杯を力でねじ伏せ、いざ挑んだ4歳春の天皇賞は、フィエールマンとの息詰まる叩き合い。超スローの上り勝負とはいえ、ラスト4Fのラップは推定11秒7-11秒5-11秒0-11秒8を計測。3200mのマラソンレースというよりは、中距離2000m系の瞬発力決着に近い瞬発力勝負を演じており、3着以下とは6馬身。中長距離帯での立ち位置を明確に示してみせた。

 ただ、450キロ台と線は細い。京都大賞典は体調が整わず6着敗退を喫したが、香港ヴァーズは海外へ輸送して、現地でさらにハード追い。肌艶はピカピカ、レースは冴えに冴え、2400m近辺のミドルディスタンスでは最強に近い世界の強豪を一閃。2分24秒7と走破タイムは歴代でも出色。日本の競馬界も驚いたが、世界の競馬シーンも仰天だ。ドバイ遠征中止などあり半年ぶりの実戦となるが、レーンを背に攻めの姿勢でハード調教もクリアできた。ちょっと前のサトノクラウン。過去二年、香港実績のあるリスグラシューやワーザー(2着)が、この宝塚でも勝ち負け。梅雨時のパワー馬場と香港実績は相通じるものが多い。

 ラッキーライラックも走るたび上昇。3歳春のクラシックは結果が出せなかったが、エリザベス女王杯は上り32秒8で快勝。香港ヴァーズ2着後も、中山記念をひと叩き。大阪杯はデビューから40キロ増の520キロにバンプアップ、牡馬混合GIをなで斬り。さらに研磨を重ね、中間のシルエットは牡馬と見間違うかの重量感を手に入れている。

 ひとつ年下の4歳牝馬クロノジェネシスも、秋華賞を奪取、GII・京都記念は重馬場条件下で牡馬を一蹴。大阪杯はスローの外枠。道中外々を回ったぶん、最後クビ差振り切られたが、エリザベスで水を開けられたラッキーライラックの背中は確実に近くなった。4歳馬ならではの伸びしろも見込める。

 ブラストワンピースも決して軽くは扱えない。大阪杯はコーナー4つ、タイトな内回り。ペースはスロー、道中内に押し込められ、外に出すのに精いっぱいだったが、外回り2200mなら話は別。稍重のグランプリ・有馬記念をロングスパートで制し、洋芝の札幌記念はイン強襲。AJCCのレース内容など見ると、少し時計のかかる馬場はドンピシャ。暮れのパワー馬場有馬記念を制したグランプリホースは、もうひとつのグランプリ・宝塚記念でのリピーター多し。

 キセキの先行力も連下にリスペクト。肉体は決して摩耗していない。制御不能となる心のトゲは何なのか。道中どこかで動きたがる癖に悩んでいるが、引き込み線からスタートする阪神2200mは、スタンド前の距離も長く、キセキの思う通りのリズムに任せ、1コーナーでは先頭に立てる。向こう正面で折り合い、ピッチを少し落とせるか。そこさえクリアできればきわどい首位争いに持ち込める。

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