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4月19日 中山11R 皐月賞(G1)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 いわゆる王道路線に有力馬が集中しやすい牝馬と違って、牡馬のローテーションはバラバラ。それに加えて、近年は外厩の発展によって休み明けで挑んでくるケースも増えており、有力馬が本番のここで初対決となることも珍しくない。今年はまさにその典型と言える構図になっており、コントレイル、サリオス、サトノフラッグの3頭が初めて相見えて人気を分け合うことになりそうだ。

1.スピードレースの経験が必要

 東京開催だった11年を除く過去9年の勝ち馬で、前走で2000m以上の距離を使われていた馬は2頭のみ。近年の皐月賞は良馬場ならば1分58秒前後の決着になるスピードレースであるため、スローペースの芝2000mを戦ってきた馬は流れに乗り損ねてしまいがち。

2.凡走からの巻き返しは難しい

 過去9年の勝ち馬のうち、7頭は前走で1着で、残りの2頭は前走で2着だった。また、2着馬についても9頭中7頭が前走で連対していた。凡走からの巻き返しは難しく、前走で連対していることが勝利の最低条件になる。

3.差し一辺倒だと厳しい

 18年は1番人気ワグネリアン、2番人気ステルヴィオともに後方から脚を伸ばしたが届かず7、4着に敗れた。他にも、17年2番人気で6着のスワーヴリチャード、15年1番人気で6着のサトノクラウンなど、近年の皐月賞で人気馬が凡走するケースは、大半が「差して届かず」というパターンだ。

 並み居る有力馬の中でも、サリオスに注目したい。マイル重賞を2勝しているようにスピードレースは歓迎で、好位に付ける先行力を見せているのも良い。初の2000mがどうかだが、レースぶりや、ハーツクライ×独オークス馬サロミナという重厚な血統背景からして十分にこなせる範囲だろう。

 ビターエンダーは共同通信杯で上々の持続力を見せて2着。京成杯で敗れているが、後手に回ってしまった結果であり、本質的には東京より中山の方が向いている。コントレイルは多頭数に替わってどうかだろう。ホープフルSは非常に強い競馬だったが、不器用さを感じさせる内容だったのは確かだ。

 ヴェルトライゼンデは距離延長プラス。突き抜けるまでの爆発力は無いが、堅実に上位に食い込んでくるだけの安定感はある。以下、相手強化のここが本当の試金石となるサトノフラッグ、パンパンの良馬場でなければ出番ありそうなダーリントンホール、中山替わりプラスのキメラヴェリテ。

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