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※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　阪神JFが終わった直後の一戦ということもあって、トップクラスが参戦してくることは稀。1勝クラスと大差ないメンバー構成になることが通例だ。過去10年間で二桁人気馬は4勝して2着も3回。力関係が読みにくく、難易度の高い重賞になっている。

1.距離延長は苦戦

　過去10年、前走1600m未満の距離を使われていた馬は[0-2-2-41]。人気どころでも、17年にキャスパリーグが2番人気で12着、12年はオメガハートランドが1番人気で4着に敗れている。この時期の3歳牝馬にとって中山マイルはタフな条件であり、スピードレースでの好走実績はあまり参考にならない。

2.関西馬は割引が必要

　関西馬の勝利は09年のジェルミナルが最後。以降は、10年のテイラーバートンが3着、13年のイリュミナンスが4着、16年のリセエンヌが7着、昨年のアクアミラビリスは5着と、1番人気に推された馬でもことごとく人気を裏切る結果となっている。関西馬は長距離遠征のハンデにくわえて、中山が初コースになることがほとんど。一枚割り引いて考える必要がある。

3.妙味は前残り

　マイル戦になってからの11回中、前半3Fが後半3Fより速い前傾ラップになったのは3回のみ。基本的には前々で立ち回る馬に展開が向きやすくなる。16年3番人気のビービーバーレル、15年11番人気のノットフォーマル、13年10番人気のクラウンロゼはいずれも逃げ切り勝ち。他にも、12年14番人気で2着のマイネエポナは4角2番手からの粘り込みなど、大穴を開けることもしばしばある。

　抽選対象だが、クリノプレミアムに注目したい。前走の未勝利で初めて中山を使われ、前半のペースが速くなるなど決して楽な展開ではなかったが逃げ切りV。東京でも惜しい競馬を続けていたが、前走内容からして中山の方が向いているのは確かだろう。往々にしてスローペースになるフェアリーSなら粘り込みのチャンスは十分にあると見る。

　2勝馬の中からはシャインガーネットを推したい。産駒の仔にしてはスピードが勝ったタイプに見えるが、それでも中山・東京のマイルをいずれも強い内容で制したのは能力の証。現状の完成度は他より一枚上手だろう。大穴ならジュエルタワー。前走はヨーイドンの競馬となり参考外で良い。2走前の内容が良く、タフな馬場なら台頭してきても。

　オーロラフラッシュは距離短縮プラスも広いコース向きだろう。多頭数だとスムーズさを欠く可能性が高い。以下、今回が試金石のアヌラーダプラ、中山変わりプラスのチアチアクラシカ、開催後半の馬場合いそうなセイウンヴィーナス。