丹下日出夫の予想

丹下日出夫

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問答無用の決定力!週末の特別レースを完全に制圧します!

6月7日 東京11R 安田記念(G1)

  • 馬単

    1着流しマルチ

    12通り

    1着

    5

    相手

    1

    2

    3

    6

    9

    11

    各300円

  • 3連単

    1着2着流しマルチ

    30通り

    1着

    5

    2着

    6

    相手

    1

    2

    3

    9

    11

    各100円

  • 3連単

    1着2着流しマルチ

    30通り

    1着

    5

    2着

    11

    相手

    1

    2

    3

    6

    9

    各100円

購入:9600円(72通り)

結果

【馬単】
300円 × 28.4倍 = 8520円
【3連単】
100円 × 112.4倍 = 11240円
【3連単】
100円 × 112.4倍 = 11240円

このレースの収支

払戻:31000円
収支:+21400円

丹下日出夫の見解

【前人未踏】アーモンドアイが、8つめのGI奪取にアタック。

 日本競馬史における前人未踏の境地へ踏み込む。桜花賞を皮切りに牝馬クラシック三冠を制覇、続くジャパンCを2分20秒6のレコードで制し、3歳秋に早くも古馬も撃破した。4歳春はドバイターフ優勝、秋は天皇盾を手にした。

 有馬記念は熱発の影響など体調不良もあったか。折り合いに苦労し、競争人生で初めて馬券対象外の9着に沈んだが、ヴィクトリアマイルは馬なりで楽勝。能力と復調度合の両方を再確認できた。前走は無観客ということもあるだろう。パドックでは気合不足に映るくらいおとなしい。ヨロの筋肉が丸く膨らみ充実し、後肢の左右の運びが均等なときは、出遅れの不安も小さくなる。競馬場にいないとわからないのが切ないが、本馬場入場になると雰囲気は一変。闘志に火がつき一気に馬体が大きく膨らむのも同馬の魅力です。

 改めてヴィクトリアマイルは、懸案のスタートダッシュを決め、道中はロスなく好位のポケットで静かに折り合い、サウンドキアラが動き仕掛けるのを待って、残り2F標識で合図を送ると瞬時に加速。ちょっと行儀は悪いが、最後ルメールは、後ろを見ながら余力残しでゴールテープを切っている。中二週というキャリア初のローテーションを問題視する小さな声もあるが、牝馬に限らず中一週というのは、疲れが抜けきれず馬体は硬くなり、予想の上で個人的にも、もっとも避ける材料ではあります。

 しかし、中二週で、調教もしっかり3本消化できているとなれば、体調もほぼ問題ないか。よもやスタートミスがあったとしても、去年の安田記念を糧に、進路や追い出しを工夫してくる。

 対抗はインディチャンプ。前年の安田記念はアーモンドアイにアクシデント発生、転がり込んできたGIタイトルのようにも言われた。しかし、秋のマイルCS快勝で、マイル王者の力を改めて天下に布武。香港遠征はGIで力を振り絞ったあとの疲労やイレ込みが災い。1800mの中山記念は1Fが長く4着に敗れたが、マイラーズCを余裕残しで楽勝。坂路調教も依然と比べるとフォームは乱れにくくなり見違えるように走るようになった。前走は九分なら春のピークは安田記念。陣営も福永Jも、マイルGI・タイトルホルダーとしてアーモンドとセメントマッチだ。

 ちなみに東京マイルの◎と○の代表戦績は以下の通り。

■ヴィクトリアマイル 1分30秒6(良)1000m通過・56秒7 上り3F・11秒2-11秒1-11秒6(33秒9) 勝ち馬の上り32秒9

■2019年・安田記念 1分30秒9(良) 1000m通過・57秒0 上り3F・11秒1-11秒2-11秒6(33秒9) 勝ち馬の上り32秒9

 前半1000mにわずかの開きはあるものの、レースラップおよび両者の上りは、双子といっていいくらいにウリ二つ。能力は高いレベルで拮抗していることがよくわかる。

 従って、この二頭の強者に割って入る――あるいは逆転劇を呼び起こすとすれば、能力を記録および数値で示すことが必要になる。第一候補はグランアレグリア。体調が安定せず戦績に波はあるものの、紐解けば、2歳6月・東京マイルの新馬勝ちのタイム・1分33秒6は歴史的な快挙だった。桜花賞はアーモンドアイのタイムを0秒4更新、歴代最速の1分32秒7のレコードで後続を0秒4差にチギり捨てた。昨年暮れの阪神Cは、レコードにコンマ1秒差、二着を0秒8と突き離し人々の度肝を抜いた。

 高松宮記念は追い込み届かずの2着に泣いたが(繰り上がり)、馬体は486キロにまで増量。肩、腹回りの筋肉がパンパンに張り、若馬時代とは別馬のような重量感と貫録を漂わせている。よほど体力がありあまっているのだろう。上り3Fや坂路が主体の藤沢厩舎が、タフな6F追いを自分のリズムで上伸びと走らせている。鞍上はビッグレースで度々ロングショットを決めてきた池添J、目標は二頭、そして戦法は直線勝負と明快。

 ダノンキングリーも、本質はマイラーに近い中距離馬。紐解けば、2歳暮れの中山マイル・ひいらぎ賞を、2歳レコードに0秒3差の1分33秒7で快走。明け3歳・共同通信杯の走破時計は過去十年で第二位、32秒9という出色の上りラップを叩き出した。皐月賞はアタマ差3着、ダービーは2分22秒6という高速決着をクビ差2着の接戦を演じた世代きっての逸材。

 クラシックは無冠に終わったものの、古馬初対決の毎日王冠を1分44秒4で一閃。マイルCSは初の関西遠征、ペースはスロー。枠順は1番、馬場の傷んだ内を終始進むしかなく、初めて馬券対象から外れてしまったが、中山記念ですかさず巻き返し。大阪杯は1000m通過は1分0秒4。見た目の数字はスローだが、執拗に外から被さられ絡まれ、息の入らない展開が誤算。ただ、見方をかえれば、あの苦しい競馬で3着は立派。鞍上も人気も立場はチャレンジャー、戸崎とのコンビが復活、静かに思いを込めてGIに向かえるはず。

 ダノンプレミアムは、昨春マイラーズCでインディチャンプ以下を圧倒し、マイル王の座をかけ安田記念に挑んだ。発馬で大きな不利を被り大敗、捲土重来を期し秋のマイルCSへと向かったが、再びインディチャンプに返り討ちにあってしまった。いや、まだ東京マイルでは、本当の勝負付けは済んでいない。遠征明後の状態もよく、坂路で入念に瞬発力も磨いた。勝負はこれからという思いも感じるが、相手が一頭ならともかく強敵は二頭だと大変。

 アドマイヤマーズは、これまで見てきたダイワメジャー産駒の牡馬で屈指ともいえる良駒。しかし、タフな前回の香港の芝のような条件ならともかく、上り3F内にどこかで現れる11秒を切るような東京高速ラップに一瞬対応がきかない。弱点は理解しているだけに、早めに抜け出しどう叩き出ししのぎ切るか。陣営も川田Jも熟考中…。

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