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5月10日 東京11R NHKマイルC(G1)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 クラシック参戦が当時叶わなかった外国産馬に門戸を開くため1996年にGIとして新設された一戦で、現在は中距離だと距離が長いという馬にとっての3歳春の最大の目標と位置付けられている。歴代の優勝馬からシーキングザパール、エルコンドルパサーをはじめ、クロフネ、アドマイヤマーズなど、国内外で活躍していく馬が数多く輩出されており、今後に向けても楽しみな一戦だ。

1.持ち時計はあるか

 近年は1分32秒台の高速決着が当たり前になっており、高いスピード能力を持っていることが勝ち負けの絶対条件となる。過去10年の勝ち馬の内、これが初のマイルだったダノンシャンティを除いた9頭中8頭には、既に芝マイルで1分33秒台以下の時計で走破した経験があった。なお、唯一該当しないマイネルホウオウも1分34秒1の時計を持っていた。

2.差し一辺倒では勝ち切れない

 過去10年で、前走の4角を5番手以内で通過していた馬は[8-5-4-58]で複勝率22.7%。対して、前走の4角で7番手以下だった馬は[2-4-5-84]で複勝率11.6%。2・3着にはしばしば差し馬も台頭してくるが、勝ち切るとなると先行力のある馬に分がある。

3.妙味は距離短縮

 過去10年で、今回距離延長となる馬は[0-2-0-39]で複勝率4.9%と不振。また、前走マイルを走っていた馬は[7-2-5-80]で複勝率14.9%。勝ち馬こそ多く出しているが、全体としてみると妙味はあまりない。対して、今回距離短縮となる馬は[3-6-5-31]で複勝率31.1%。複勝回収率は165%に上る。

 サクセッションはこれまでマイルで4戦3勝。唯一敗れたデイリー杯2歳Sも、結果的に動き始めるのが早かったことが敗因としてあり、力負けではなかった。1800mのスプリングSからの距離短縮というローテーションも良く、底を見せていないマイルなら、互角以上に戦えてもおかしくないだろう。

 サトノインプレッサはデビュー3連勝中。東京替わりは問題なく、まともならここでも好勝負になるだろう。ここ2戦少頭数を勝ち上がってきた分、多頭数でどうかという不安は多少ある。ウイングレイテストは前走勝負所で外に振られる不利。スムーズならもっと際どかっただろう。今回も人気妙味がありそうだ。

 タイセイビジョンはペースがどうか。地力はここに入っても一枚上だが、マイルならある程度緩んでほしい。以下、距離短縮良さそうなラインベック、底を見せていないが東京コースが未知数のルフトシュトローム、輸送が一番の課題となるレシステンシア。

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