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4月14日 阪神11R アンタレスS(G3)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 上半期の大一番・帝王賞に向けての出発点と位置づけられるレース。以前は京都の開幕週に行われていたが、2012年にマイラーズCと入れ替わる形で阪神の最終週に移ってきた。直線に坂がある阪神に替わったことで、より底力が要求されるようになった印象がある。

1.次代のスターが巣立っていくレース

 過去10年の勝ち馬には、アウォーディー、ホッコータルマエ、ゴルトブリッツというのちのダートGIホースの名前が並ぶ。また、かつてはゴールドアリュールやタイムパラドックスが勝ったレースでもある。これからGI戦線に駆け上っていく勢いがある馬に有利で、過去10年の勝ち馬のうち7頭は前走を勝っての臨戦だった。

2.長い距離をこなすスタミナが問われる

 阪神に移動して以降7年間の勝ち馬のうち、6頭までは1900m以上のレースからの距離短縮だった。唯一の例外である2015年のクリノスターオーにしても、その時点でダート1900m以上の重賞を2勝していた。長い距離での実績は勝ち負けのための必須に近い条件だ。

3.マーチS好走馬は不振

 間隔的にマーチSから臨戦する馬が少なくないが、時計のかかる中山とはレースの性質が異なるようで、マーチSで好走してきた馬は苦戦を強いられている。阪神移動後の過去7年間で前走マーチS組は[0-2-2-40]。連対した2頭は前走で4、11着と馬券圏内を外していた。


 グリムは前走名古屋大賞典でダート重賞3勝目をマーク。ダート路線における強い4歳世代の一角を占める存在だ。スピードと馬力で粘り込む競馬が持ち味で、3着に敗れた前々走の名古屋グランプリを見ても現状距離は長過ぎないほうがいいようだ。レパードSを勝ったこの距離なら能力をフルに発揮できるはず。

 ピオネロは長期休養から復帰して徐々に調子を上げてきた。ダート重賞で3着以内したことが4度あるようにこのメンバーでも能力は劣らない。ウェスタールンドは昨夏のダート転向以来連対を外したのは距離が短かった武蔵野Sだけ。チャンピオンズCでは前残りをただ一頭追い込んだように、末脚の威力は一級品だ。

 テーオーエナジーは前走では控えて自分の競馬ができずに大敗したが、本来の積極策で見直したい。以下、スタミナ豊富なコスモカナディアン、斤量減で前進が期待できるロンドンタウン、堅実に走るヒラボクラターシュ。

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