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4月7日 阪神11R 桜花賞(G1)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 桜花賞では、過去10年間で6頭が単勝1倍台に支持された。牝馬クラシックは牡馬に比べると前哨戦の数が限られるし、また同じコースで同じメンバーが繰り返し対戦するケースが多くなる。力量比較が容易で序列が明確になり、断然の人気馬が出現しやすい構造になっているのだろう。

 だがしかし、ルージュバック、メジャーエンブレム、ソウルスターリング、ラッキーライラックと、最近は単勝100円台の人気馬が4連敗している。それ以前には、ブエナビスタとハープスターが勝っているが、両馬はいずれも単勝配当が120円だった。桜花賞では、それくらいの支持がないと「鉄板」とは言えないのかもしれない。

1.牡馬混合戦での経験が活きる

 2018年のアーモンドアイはシンザン記念の勝利をステップに桜花賞を制覇した。2017年の勝ち馬レーヌミノルは小倉2歳S勝ち、2016年の勝ち馬ジュエラーはシンザン記念2着、2015年の勝ち馬レッツゴードンキは札幌2歳S3着、2014年の勝ち馬ハープスターは新潟2歳S勝ち、2012年の勝ち馬ジェンティルドンナはシンザン記念勝ち馬で、2011年の勝ち馬マルセリーナはシンザン記念で3着していた。牡馬相手の好走履歴は、近年の桜花賞を勝つための必須に近い条件になっている。

2.前走は着順より人気を重視

 2017年の勝ち馬レーヌミノルは、前走フィリーズレビューを2着に敗れて8番人気と評価を落としていたが、その前走は単勝180円の断然人気だった。2016年の勝ち馬ジュエラーは、チューリップ賞1番人気2着→桜花賞3番人気1着。2015年のレッツゴードンキはチューリップ賞2番人気3着→桜花賞5番人気1着。前哨戦を少し負けて人気を落とした馬が桜花賞で巻き返す、という現象が毎年のように繰り返されている。前走着順より前走人気の方がデータとしての信頼度で優る。

3.小さい馬は勝ちが遠い

 コース改装以降の12回で、馬体重450kg未満の馬の勝利は2008年のレジネッタのみ。2017年は466kgのレーヌミノルが436kgのリスグラシューを半馬身退け、2016年は494kgのジュエラーが426kgのシンハライトにハナ差で、2014年は478kgのハープスターが418kgのレッドリヴェールにクビ差、2013年は484kgのアユサンが430kgのレッドオーヴァルにクビ差で競り勝った。1着争いが接戦になった場合、ほとんど小さい方が競り負けている。連単系の馬券を組む際に留意したいデータ。

 エールヴォアは阪神JFの前日に行われたエリカ賞を快勝した。芝2000mで牡馬の評判馬を一蹴したのだから、並の牝馬ではない。前走フラワーCではコントラチェックの快走の前に2着に敗れたが、マークした1.47.8は翌日のスプリングSの勝ちタイムと同じ。中山で行われたフラワーCとしては出色の好タイムだ。前走で510kgという大型馬で、ひと叩きされた上積みも大きい。スケールが大きな馬で、一線級とは初顔合わせでも楽しみは大きい。

 ダノンファンタジーは阪神JFの勝ち馬。スローな流れにも我慢できたチューリップ賞は自信になったはずだ。グランアレグリアは朝日杯FSで1番人気になったほどで、ポテンシャルの高さは言うまでもない。シェーングランツはチューリップ賞2番人気だから例年の巻き返しパターンで、持ち時計も依然として上位だ。

 ビーチサンバはどんな展開でも終いはしぶとく脚を使う馬で、厳しい流れになったときに浮上の目が大きくなる。クロノジェネシスとアクアミラビリスは、小柄ながらキレ味に優れたタイプで、こちらは上がりが速い競馬になって持ち味が活きそうだ。

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