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4月6日 阪神11R 阪神牝馬S(G2)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 かつては芝1400mで行われていたが、2016年から芝1600mに延長されて、ヴィクトリアマイルと同じ距離になった。阪神芝1600mは牝馬クラシックに向けて重要レースがたびたび行われる条件だ。桜花賞に対するチューリップ賞がそうであるように、豪華メンバーで行われる「プレ・ヴィクトリアマイル」として定着しつつある。

1.前哨戦ならではのスローペース

 距離延長初年度の2016年はレース上がりが3F34.2秒。重馬場の2017年を挟んで、2018年は3F33.8秒という速い決着になって、実績馬のリスグラシューが脚を余す結果になった。翌日の桜花賞では短距離タイプも多く出走して、厳しい流れになりやすいが、このレースはスローの上がり勝負が基本線になる。そういう意味では、チューリップ賞に性質が近い。

2.前走1着かGI帰りか

 距離1400mの当時から前走1着馬が強い、という傾向があった。距離延長前後を通して過去10年間で該当する馬は[7-3-3-24]。距離延長以降の3年間の連対馬も、6頭中4頭は前走1着馬である。残りの2頭は、いずれも前走でGIを使われていた実績上位馬だった。

3.穴も人気もディープインパクト

 距離延長以降の3年間でディープインパクト産駒が[2-2-1-5]。毎年連対馬を送り出している。2016年は2番人気のスマートレイアーと1番人気のミッキークイーンがワンツー、また2018年は11番人気のレッドアヴァンセが2着した。

 カンタービレはフラワーC、ローズSと重賞を2勝。秋華賞でも3着があるが、厳しい流れの本番よりもペースが緩む前哨戦で持ち味を発揮するタイプだと考えられる。自在に立ち回れるレース巧者で、速い上がりにも対応できる。行きたがる気性から見てマイルへの距離短縮にも不安は少ない。

 ラッキーライラックは中山記念を好タイムで2着、秋華賞の惨敗から立ち直った。マイルは重賞3つを含めて全4勝を挙げている得意距離だ。メイショウオワラは今年のメンバーで唯一の前走1着馬。ムラな面があってほとんど人気にならない馬だが、昨秋以降パワーアップした印象があり、一線級相手でも侮れない。

 レッドオルガは昨年2着のレッドアヴァンセの全妹。前走の東京新聞杯2着が示すように、上がりが速いレースなら重賞でも力量差は感じられない。ミエノサクシードは京都金杯3着。阪神マイルではポートアイランドS勝ちなど2勝を挙げていて相性がいい。クロコスミアは中山牝馬Sでは6着とはいえ0.1秒差。本来の先行策なら巻き返せる。ミッキーチャームは秋華賞2着の実績馬。前走を大敗した心理的な影響がなければ。

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