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10月20日 京都11R 菊花賞(G1)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 牡馬三冠の最終戦。牝馬の秋華賞は同じ京都でも内回りコースを一周する芝2000mという比較的標準的な条件だったが、菊花賞はそうではない。3000mという未経験の距離であることは言わずもがな、向こう正面から3コーナーにかけてある激しいアップダウンを2回経る特殊なコース形態であり、長距離適性だけでなく折り合いや立ち回りの巧さも高いレベルで要求される。

1.凡走からの巻き返しは困難

 過去10年で連対した20頭の内、前走4着以下に敗れていた馬は一昨年2着したクリンチャー1頭しかいない。また勝ち馬10頭中6頭は前走も勝利していた。前走凡走した馬がここで巻き返す余地は少ない。

2.京都経験が有利に働く

 昨年のフィエールマンはマンハッタンカフェ以来17年ぶりの関東馬による菊花賞制覇を果たしたが、過去10年で見ると関東馬は[1-0-1-45]と不振。その理由として、関東馬はそれまでに京都を経験することが少なく、菊花賞で超えるべきハードルが増えていることが挙げられるだろう。半面、京都適性を活かして菊花賞で激走した馬は多い。昨年10番人気で3着したユーキャンスマイルはそれまで京都で2勝、一昨年10番人気で2着したクリンチャーは京都の未勝利を圧勝していた。

3.乗り替わり馬は不振

 過去10年で前走と同騎手だった馬の成績が[9-8-7-99]で複勝率19.5%なのに対し、乗り替わりの馬の成績は[1-2-3-51]で複勝率10.5%。昨年のフィエールマンは乗り替わりの初騎乗だったが、それ以前に乗り替わりで勝利した04年のデルタブルース、01年のマンハッタンカフェは、いずれも以前にコンビを組んだ経験があり全くのテン乗りではなかった。京都の長丁場という難しい条件において、乗り替わりがプラスに働くケースは少ない。


 ヴェロックスは前哨戦の神戸新聞杯で2着。道中力みが見られたことから今回の距離延長に不安は残るが、それでも終いまでしっかり脚を使えていたので現状京都3000mの距離自体は持つと見る。6戦連続となる川田騎手とのコンビもこの長丁場においてはアドバンテージとなる。

 ワールドプレミアは神戸新聞杯で3着。今回は多頭数に変わり前走より難しい競馬になりそうだが、続く武豊騎手とのコンビなら食い込みを期待できるだろう。穴目ならホウオウサーベル。京都経験はないが、走法やこれまでの内容からしてこなせそう。蛯名騎手の継続騎乗も心強い。

 ザダルはセントライト記念で3着。最内枠が向いたこともあったが、やや余裕残しの仕上げだったことを考えると上々の内容。器用かつ素直な馬なので京都3000mへの条件変わりはベストではないにせよこなせそう。以下、前走展開が向かず参考外で今回は条件合いそうなタガノディアマンテ、距離微妙も京都ベストのカリボール、京都実績のあるレッドジェニアル。

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