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2月3日 京都11R きさらぎ賞(G3)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 クラシック本番を決勝戦とすると、位置付けとしては「準々決勝」に当たるが、近年はここを勝った馬は本番に直行するのが通例になっている。春を前にして、早くもクラシックのステップレースとしての役割も担う重要レース。スター候補の有名馬・良血馬が集結して盛り上がる伝統の一戦である。

 このレースの前日にはエルフィンS、翌週には共同通信杯、クイーンCと、この二週に3歳の重賞・オープンが集中している。そのせいもあって、めったなことでは多頭数にならないのが一つの特徴で、最近6年間は8?10頭立てで行われている。頭数が落ち着くことが、レースの結果にも少なからず影響を及ぼしている。

1.いい位置で折り合って競馬ができるか

 少頭数ゆえのスローペースが通例化している。必然的にレース上がりが速くなるため、後方に構えた馬には脚を余す危険性がある。単勝140円の断然人気で2着に敗れた2017年のサトノアーサーは記憶に新しい。最近6年間の勝ち馬はいずれも4コーナー5番手以内で競馬をしており、良い位置で折り合って機敏に動ける操縦性の高さがアドバンテージになる。

2.ディープインパクト産駒御用達

 少頭数でペースが緩むことで上がりが速くなり、ゴール前ではキレ味の精度を競うようなレース展開になる。ディープインパクト産駒にとって走りやすい条件だ。このレースに出走したディープインパクト産駒は[4-5-2-9]。半数以上が馬券圏内に入っていて、2012年と2016年は1-3着を独占している。

3.前走凡走馬の巻き返しは難しい

 過去10年で前走1着馬が5勝して、前走2着馬、前走3着馬が2勝ずつ。2着も前走で2着以内に入っていた馬が9頭を占める。2017年は前走朝日杯で13着に敗れていたダンビュライトが2番人気3着、2011年は前走ラジオNIKKEI杯4着のウインバリアシオンが1番人気4着と、前走が格上レースであっても勝ち負けできていなかった馬は苦戦を強いられている。

 メイショウテンゲンは母にメイショウベルーガを持つ良血馬。4戦目での勝ち上がりになったのは、レースに集中しきれない幼さが残っているためだ。ワンターンの芝1800mは走り慣れた条件で、レース展開によっては前にも行ける自在性を兼備している。まだ良化の余地を残しており、素質の高さでは重賞でも見劣りしない。

 アガラスは東京スポーツ杯2歳Sでは出遅れて後方からの競馬を強いられたが、鋭い脚を見せてきわどい2着まで追い上げた。本来は前々の競馬ができる馬で、ここも大崩れすることはなさそうだ。ダノンチェイサーはレコード決着のきんもくせい特別をタイム差なしの2着で、こうやまき賞は順当勝ちだった。マイルの前走で行きたがる面を見せており、距離延長が鍵になりそう。

 ヴァンドギャルドはホープフルSでは直線で不利を受けて6着に終わったが、スムーズなら勝ち負けに加わっていただろう脚色だった。使い詰めの疲労がなければ。以下、2戦2勝で底を見せていないエングレーバー、ワンターンの芝1800m戦で巻き返しを期すタガノディアマンテ。

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