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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

3月24日 中京11R 高松宮記念(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 上半期の短距離王決定戦として、2000年以降は春の中京の最終週に施行されている(2011年はコース改修のため阪神で施行)。時期的に雨の影響を受けることが多く、コース改修移行の7年間で良馬場で行われたのは4回だけ。勝ち時計も1分6秒台から12秒台まで幅が広い。しかし、馬場状態にかかわらず、改修以降顕著になっている傾向がある。

1.差し・追い込みが決まりにくい

 コース改修以降の7年間、勝ち馬の4コーナー通過順位は古い方から順に「2・7・2・3・4・4・6」。中団以降から差して勝ったのは2013年のロードカナロアと2018年のファインニードルだけだ。コース改修以前(3月施行になった2000年から2010年まで)の11回では、4コーナー通過5番手以降の馬が8勝していた。直線が長くなって、逆に差しが届きにくくなったという傾向である。ストレイトガール(2015年14着)、レッドファルクス(2018年8着)と、コース改修以降に馬券圏内を外した1番人気2頭は、いずれも差し・追い込みタイプだった。

2.前走凡走馬の巻き返しは困難

 ひとつのミスが命取りになるスプリントGIならではの傾向。心身の状態が高いレベルで整えられている馬でないと、勝ち負けすることは難しい。過去10年間(阪神開催の2011年を含む)の勝ち馬10頭のうち、前走で掲示板を外していた馬は皆無で、連対を外していたのは2012年のカレンチャン(4着)、2016年のビッグアーサー(5着)の2頭だけ。ちなみに、2着馬についても前走で掲示板を外していたのは、2010年のビービーガルダンだけだ。

3.馬格が必要

 コース改修以降の7年間の勝ち馬のうち、もっとも体重が軽かったのが2018年のファインニードルの480kgで、全馬が480kg以上。7頭中3頭は500kgを超えていた。ちなみに2着馬については2015年2着のハクサンムーンの478kgが最軽量で、それ以外の6頭はいずれも490kg以上だった。480kg未満の1番人気は、2017年、2018年に3、8着のレッドファルクス、2014、2015年に3、13着だったストレイトガールと、すべて連対を外している。


 モズスーパーフレアは2歳夏の小倉デビュー当時から将来を嘱望されたスピード馬だ。気性的に抑えが効かない面があって伸び悩んだが、4歳を迎えてパワーアップ。我慢させずに飛ばしていっても最後まで脚がもつようになった。前半3Fを32.3秒で行って押し切ったオーシャンSは強烈なインパクトを与えた。この馬に競りかけるのは無謀なことだ、と多くの関係者が認識したはず。

 ナックビーナスは昨年の3着馬。ここ2走は続けてモズスーパーフレアに敗れているが、逆に言えばモズの作るペースに慣れているわけで、スピードと安定感は強調できる。ダノンスマッシュはスプリント重賞を連勝中の勢いに乗って、父ロードカナロアとの父子制覇を目指す。前走で474kgとこのカテゴリーでは小型の部類で、直線に坂があってパワーが要求される中京に替わるのがどうか。

 レッツゴードンキは高松宮記念では2年連続2着で、前走阪急杯を2着と7歳でも衰えは見られない。以下、同コースのCBC賞を勝ったアレスバローズ、太めだった前走を叩いた上積みは大きいデアレガーロ、5走前にはモズスーパーフレアを負かしており、戦力差は少ないダイメイフジ。

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