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12月22日 中山11R 有馬記念(G1)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 実際は次週のホープフルSがオーラスであるが、一年を締めくくる総決算のレースと言えばやはりこの有馬記念だ。今年はファン投票13位以内から10頭が参戦するなど超豪華メンバーが集結し、暮れのグランプリに華を添えている。これまで数々の名勝負を生んできた中山2500mでの頂上決戦に、日本中、いや世界中の目が釘付けになることだろう。

1.内でロスなくが基本

 以前は差し・追い込みや3角あたりから動き始めるまくりも良く決まっていたが、路盤が改修された14年以降は基本的にロスなく立ち回った馬が優勢となっている。一昨年8番人気で2着のクイーンズリング、15年8番人気で1着のゴールドアクター、14年ワンツーのジェンティルドンナとトゥザワールドなどは、道中内目追走からロスなく4角を回る形での好走だった。

2.フレッシュさ

 過去10年でキャリア15戦以内だった馬は[6-8-3-42]で連対率23.7%、複勝率28.6%と優秀なのに対し、キャリア16戦以上の馬は[4-2-7-84]で連対率6.2%で複勝率13.4%。また、ここ5年中3年でキャリア15戦以内の馬がワンツーしている。

3.JC上位馬は苦戦

 ジャパンCと有馬記念を連続して連対した馬は、過去10年でブエナビスタとキタサンブラックしかいない。いずれもGIをいくつも勝つような名馬であり、そうでない馬にとってはJC好走の反動は軽視できない。東京2400mの成績が中山2500mのそれに直結しにくいという面も当然あるだろう。

 ワールドプレミアはデビュー5戦で、少頭数の最内枠だったつばき賞を除いて全て4角で外に出す競馬をしていたにもかかわらず、6戦目の菊花賞は内から抜け出し快勝。ぽっかり空いたところを狙った鞍上の好騎乗はあったにせよ、好位の内を立ち回る競馬ができたこと自体は馬自身の成長に依る面も大いにあっただろう。今回は相手が一気に強くなるが、レースぶりの成長、キャリア7戦目というフレッシュさ、そしてGI初制覇を果たした勢いを買って本命視することにしたい。

 リスグラシューは前走でコックスプレート制覇という偉業を達成。5歳にしてGIを連勝と、ようやく本格化を迎えたようだ。宝塚記念はホームストレッチが長かったため先行できたが、今回は中団あたりからの競馬になるだろう。それがどう出るか。アーモンドアイは言わずもがな現役最強馬。ベストは東京2000だろうが、中山2500も問題なくこなせると見る。ただし、未知数な面が多い中の単勝1倍台をアタマから買えるかと言われれば否である。

 サートゥルナーリアは地下馬道の影響か、東京だとどうしてもテンションが上がってしまう。日本ダービーも天皇賞・秋もそれがあって能力を出し切れていない。距離は長いが、中山に変わるここで一変してもおかしくないだろう。以下、2着した日経賞よりはペースが流れて展開が向きそうなエタリオウ、GIを連勝できるだけの器は持っているスワーヴリチャード、条件合うフィエールマン。

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