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9月29日 中山11R スプリンターズS(G1)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 短距離GIは、春は高松宮記念で、秋はスプリンターズS。いずれも春秋のGIシリーズの幕開けという日程に位置しているが、見逃せない傾向の違いが一つある。それは、スプリンターズSは上がりが速くなりやすい、ということだ。コースが違うため単純比較はできないが、高松宮記念は今年を含めた過去5回全てが前傾ラップなのに対し、スプリンターズSは過去4回中2回は上がり3Fがテン3Fより速い後傾ラップだった。高松宮記念よりテンが緩むケースも多く、また馬場改修の効果もあり「バテる馬が少ない終いの瞬発力勝負」になりやすくなっている。

1.上がり33秒台のキレ味が必要

 17年以前の新潟開催だった14年を除いた6年間で、勝ち馬は全て上がり3F33秒台の末脚を使っていた。昨年のような時計の掛かる馬場での消耗戦は特殊なケースで、基本的には後半の脚が要求される。

2.より長い距離の実績

 16、17年で連覇したレッドファルクスは以前に1400mを主戦場にしていた馬。また、15年の勝ち馬ストレイトガールはヴィクトリアマイルを、12、13年連覇したロードカナロアも安田記念を勝った。スピード一辺倒にならず終いの脚も要求されやすいことから、純粋なスプリント能力だけでは太刀打ちしにくいということだろう。

3.内枠有利

 馬場改修後の過去4年で、1-4枠が[3-2-4-23]で複勝率28.1%と優秀なのに対し、5-8枠は[1-2-0-28]で複勝率9.7%。一般的な傾向として、エアレーションが行われた馬場は開催が進んでもそこまで荒れることはなく、むしろ多くの馬が通る馬場の内側が踏み固められることで内有利になりやすい。よって、特に外枠の差し馬とっては難しいレースになりがちだ。

 タワーオブロンドンはセントウルSで遂に1200mの重賞を勝利。直線に入って軽く促すだけで楽々と後続を突き放して見せた。いよいよスプリンターとして本格化したと言って良く、鋭い末脚、そして1200mより長い距離での実績も申し分ない。間隔を詰めた強攻ローテがどうかという面は確かにあるが、極端な外枠に入らない限りここでも上位争いになるだろう。

 穴目ならディアンドルが面白い。北九州記念はロスなく立ち回ったとは言え、展開は向いていなかった。その中での2着は非常に価値がある。53kgで挑めるここで再度内枠ならチャンスはある。ダノンスマッシュはキーンランドCで各馬を外からねじ伏せる内容。春から比べて明らかにレベルは一段階上がっている。舞台代わりは微妙も、本格化した今なら恥ずかしい競馬にはならない。

 リナーテは近年の傾向通り、もしくはある程度時計の掛かる展開なら差し込んで来れそう。ただ、今年はモズスーパーフレアがいてある程度ペースは流れそうだ。その点がどうか。以下、前走狭い所をこじ開けて抜け出してきたイベリス、1400m以下でほとんど崩れていないファンタジスト、前走は明らかに叩き台だったミスターメロディ。

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