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9月22日 中山11R オールカマー(G2)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 天皇賞(秋)へのステップレースのひとつとして、勝ち馬には優先出走権が与えられる。しかし、ここをステップとして天皇賞(秋)を勝ったのは86年以降では昨年のレイデオロのみであり、親和性は高くない。それよりも、14年のエリザベス女王杯を勝ったラキシス、15年のジャパンCを勝ったショウナンパンドラ、エリザベス女王杯をワンツーしたマリアライトとヌーヴォレコルト、16年の有馬記念を3着したゴールドアクターらの秋の始動戦として選ばれており、より長い距離のGI戦線を占う上での重要性の方が大きいと言えるだろう。

1.前走GI組が中心

 ここ4年の1、2着馬は全て前走がGI(海外含む)だった。その中でも、17年に勝利したルージュバックは前走ヴィクトリアマイルで10着、16年に勝利したゴールドアクターは前走天皇賞・春で12着、2着のサトノノブレスは宝塚記念で8着など、前走GIを凡走していた馬が巻き返してくる。

2.休養明けの馬優勢

 新潟開催だった14年を除き、中10週以内だった馬が勝利したのは09年のマツリダゴッホが最後。2着も13年のメイショウナルトを最後に途絶えている。上の前走GIという条件と重なる面はあるが、基本的に夏場使われてきた馬は精彩を欠きやすく、夏場じっくり休養してきた馬が好走しやすい。

3.スピードが要求される

 オールカマーと同じコースで行われる古馬重賞AJCCでは、今年も含めた過去5年の平均勝ち時計が2分12秒9で勝ち馬の平均上がり3Fタイムが34秒9なのに対し、オールカマーは過去4年の平均勝ち時計が2分12秒2で、勝ち馬の平均上がり3Fタイムは34秒2。野芝のみを使用した馬場で行われることもあり、全体時計も上がりもオールカマーの方がやや速い。よって、過去9年の勝ち馬中6頭が4角4番手以内だったように、前々で立ち回るスピードが必要になってくる。

 登録時点で先行馬が手薄であるので、ここは楽に先行していけそうなスティッフェリオの巻き返しに期待したい。一昨年のセントライト記念で苦しい展開の中4着に粘っており、コースは問題ないだろう。前走の宝塚記念では7着だったが、レイデオロとの差は0.3秒。一線級相手に悲観する内容ではなく、今回56kgなら善戦以上も可能と見た。

 ウインブライトはクイーンエリザベス2世CでGI初制覇。完全に本格化したと言って良いだろう。復帰初戦でも仕上がっており、得意の中山なら勝ち負けを期待できる。レイデオロは実績最上位も昨年ほどの勢いが感じられない。週末の雨予報もマイナスで、立て直されてどこまでといったところ。

 グレイルは前走プラス16kgの休み明けで、流石に太目残り。近走は出遅れ癖がついてしまっているのでその点がカギとなるが、コースは合っており叩き2走目のここで見直す余地はある。以下、相手なりに走れるのでここでも上位争いを期待できそうなクレッシェンドラヴ、現状中山2500mの方が向いていそうだが、2200mでも上がりが掛かる展開になればくい込み可能なミッキースワロー。

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