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3月2日 中山11R オーシャンS(G3)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 高松宮記念に向けた最終ステップ重賞。シルクロードSはハンデ戦で、阪急杯は距離が1400mなので、唯一1200mの別定戦であることがこのレースの存在意義となっている。ナックビーナス、アルビアーノ、ハクサンムーン、スノードラゴン、カレンチャンと、ここをステップにして高松宮記念で3着以内に好走した馬も少なくない。

 ただし、前出の5頭はすべて、オーシャンSでは敗れていたことに注意が必要だ。強いスプリンターが必ずしも能力を発揮しきれない難しさがあって、毎年のように波乱の決着が繰り返されてきた。

1.1番人気は苦戦

 2017年こそ1番人気のメラグラーナが勝利したが、それを含めて過去10年で1番人気の連対は3回のみ。前述の高松宮記念と成績がリンクしない傾向を考えても、GIで結果を出すような強いスプリンターが信頼しにくいレースであると言える。

2.中山では逃げ切れない

 スピード優先のスプリント戦だが、直線に急坂が控える中山コースでは事情が異なる。過去10年間で、逃げ馬の連絡みは2回だけ(いずれも2着)。その2回は両方とも快速で名を成したハクサンムーンだった。

3.キャリアが重要

 2018年はダイメイフジが1番人気で3着、2016年にはアルビアーノが1番人気で5着に終わっているように、過去10年で4歳馬の勝率は6.7%ともうひとつ。勝率では過去10年で5勝している5歳馬が11.9%で断然だ。また6歳馬が連対率19.4%、7歳も連対率13.0%と、ベテランの頑張りが目立つレース。

 ナックビーナスはこのレースを2年続けて2着。昨年は高松宮記念で3着、キーンランドC勝ちと、6歳牝馬ながらいまが最盛期と言えるかもしれない。前走はモズスーパーフレアの2着に敗れたが、牝馬としては異例の58kgを背負ってのもの。54kgで走り慣れた中山芝1200mなら、まず凡走は考えられない。

 ダイメイプリンセスはアイビスサマーダッシュの勝ち馬で、スプリンターズSでも4着に追い込んできた。寒い時期は調子が上がらない傾向があって、休み明けのシルクロードSで6着なら悪くない。モズスーパーフレアは同コースのカーバンクルSが完勝と言える内容で、時計も優秀だ。逃げ脚質と4歳馬不振のデータから評価を下げるが、前週同様の高速馬場ならスピードで圧倒する場面も考えられる。

 ラブカンプーはシルクロードSを18着に大敗したが、これまで3着以内を外したときはすべて二桁着順と、好走と大敗がくっきり分かれるタイプ。前走で評価を下げる必要はない。以下、当コースではオープン特別勝ちがあるペイシャフェリシタ、馬体が増えて2連勝と充実一途のクインズサリナ、シルクロードS2着で中山にも良績があるエスティタート。

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