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1月12日 中山11R フェアリーS(G3)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 阪神JFが終わった直後の一戦ということもあって、トップクラスが参戦してくることは稀。500万下と大差ないメンバー構成になることが通例だ。正月開催のマイル戦として定着してからの過去10年間で、二桁人気馬が4勝して2着も3回。戦力関係が読みにくく、何が飛び込んでくるかわからない。難易度の高い重賞になっている。

1.余裕を持ったローテーションが主流

 かつては阪神JFから転戦した組が強かった時期があったが、阪神JF組の連対は2012年のトーセンベニザクラが最後。以降は、前走が前年の12月だった馬の勝利すらない(2着が2回)。近2年間の勝ち馬は、いずれも前走が前年10月。2018年のプリモシーンは馬体重プラス8kg、2017年のライジングリーズンはプラス12kgで、充電期間を十分にとっての参戦でここを快勝した。

2.距離延長は苦戦

 過去10年で前走1600m未満の距離に使われていた馬は[0-1-2-40]。2017年のキャスパリーグは2番人気14着、2012年にはオメガハートランドが1番人気で4着。この時期の3歳牝馬にとって中山マイルはタフな条件であり、スピードレースでの好走実績は参考にならない。

3.関西馬は割引が必要

 関西馬の勝利は、2009年のジェルミナルが最後。以降は、2010年のテイラーバートン(3着)、2013年のイリュミナンス(4着)、2016年のリセエンヌ(7着)と、1番人気を裏切った馬が3頭いるなど勝ち切れず、期待値は高くない。関西馬は長距離遠征のハンデにくわえて、中山が初コースになることがほとんどだ。一枚割り引いて考える必要がある。

 コントラチェックは兄姉にバウンスシャッセ、ムーンクエイクがいる良血馬。断然人気の新馬戦を3着に敗れたが、勝ったのがラブミーファインで2着がニシノデイジーという、昨夏の函館で屈指のハイレベル新馬だった。前走サフラン賞は2着に敗れたが、中山マイルを経験したことは今回に活きてくるだろう。洋芝の札幌芝1800mを圧勝したように、パワーとスタミナに自信がある。タフさが必要なこのレースはうってつけの条件だろう。

 タニノミッションは父が短距離血統のインヴィンシブルスピリットで、ウオッカの産駒としては仕上がり早でスピードが豊富だ。抜け出すときの脚の速さが魅力で、直線が短い中山は合っているのではないか。アクアミラビリスはエリザベス女王杯を勝ったクイーンズリングの半妹。新馬戦は余力十分の快勝だった。小柄ながらセンスと素質はここでも上位だろう。

 アマーティはサウジアラビアロイヤルCで3着したが、軽い骨折で間隔が開いた。中山への対応も鍵になる。以下、馬格があって大物感たっぷりのグレイスアン、未勝利戦の勝ちタイムが優秀なフィリアプーラ、牡馬の素質馬相手に完勝した前走が評価できるブリッツアウェイ。

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