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11月16日 東京11R 東スポ杯2歳S(G3)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 ワグネリアン、サトノクラウン、イスラボニータ、ディープブリランテ、サダムパテック、ローズキングダム、ナカヤマフェスタなど、勝ち馬からGI戦線での活躍馬を多く輩出している2歳戦屈指の出世レース。しかし、前週にデイリー杯2歳Sが移動し、翌週の京都2歳Sも重賞に格上げされて11月の2歳重賞が過密になったことで、以前より「将来性より完成度」というタイプが台頭しやすくはなってきている。


1.前走1着馬

 過去10年、前走1着馬は[9-8-8-62]で複勝率28.7%。ほとんどは前走1着の馬で馬券が占められている。対して、前走2着以下の馬は[1-2-2-43]で複勝率10.4%しかない。


2.決め手勝負になりやすい

 より短い距離に適性がある馬は、前週までの京王杯やデイリー杯に向かうため、中距離タイプが揃う東京スポーツ杯はスローペースになるのが通例だ。レースの上がりは速く、スタミナや体力よりも決め手の精度が問われるようなレースになる年が多い。

3.過剰人気の可能性

 前走の勝ちっぷり、前評判、血統のスケール等が過剰人気を引き起こしがちな点には注意しておきたい。特に、新馬戦しか経験していない馬には未知数な面も多々残っており、当時の実力以上の評価が付けられるケースがままある。近年では13年のサトノアラジン、16年のムーヴザワールド、そして昨年のルヴォルグが新馬戦しか経験してなかった中で1番人気に支持され、人気を裏切っている。



 マイネルデステリョは東京芝2000mの未勝利戦を2歳レコードでV。大逃げがある特殊な流れの中、直線で早め先頭に立って押し切る強い内容だった。決め手勝負になれば分が悪いものの、例年以上の少頭数になる見込みの高い今回ならマイペースで運んで粘り込むことは十分に可能と見る。葉牡丹賞と両睨みでの登録だが、出走してくれば面白い存在だろう。

 コントレイルにも注目したい。阪神芝1800mの新馬戦で勝ち時計1分48秒9、上がり3F33秒5というタイムは非常に優秀。好位で立ち回れる競馬センスとディープインパクト産駒らしい鋭い切れ味はここでも武器となる。アルジャンナはデビュー前から上級クラス馬と互角以上の動きを見せるなど、素質は一番高い。ここもあっさりの可能性が高いが、超スローペースの5頭立てしか経験していない点は気にしておきたい。

 ラインベックは2連勝中も、いずれもレースレベルに疑問。素質があるのは確かとしても、1番人気なら評価を下げたい。以下、新馬戦で末脚に見どころがあったリグージェまで。

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