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6月2日 東京11R 安田記念(G1)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 春の東京GI戦線のラストを飾る、上半期のマイル王者決定戦。一般的には紛れの少ないと言われる東京マイルだが、過去のデータからすると安田記念は波乱を含みやすいレースだ。三連単が発売されて以降の過去14年で10万円以上の配当を記録したのは10回にも及んでいる。

1.締まったペースになりがち

 過去10年の平均前半3Fタイムが34秒0(不良馬場の14年を除く)なのに対し、マイルCSは34秒5と緩め。また、道中で1F12秒台のペースを刻んだケースが安田記念は2回なのに対しマイルCSは4回もある。当然コース形態の違いも影響しているだろうが、安田記念は同じマイルGIとしても比較的締まったペースになりやすい。

2.差し馬が優勢か

 過去10年の結果を前走の4角通過順位ごと(前走海外組を除く)にまとめてみると、前走4角3番手以内だった馬は(1・2・2・32)で複勝率は13.5%なのに対し、4-9番手だった馬は(3・4・5・58)で複勝率17.1%、10番手以降だった馬は(5・3・3・30)で複勝率26.8%。前走後方からレースを進めていた馬の方が成績が良い。差し馬優勢と見てよいだろう。

3.非サンデー系の台頭

 過去10年で馬券になった延べ30頭の内、父がサンデーサイレンス系だった馬は11頭。これはマイルCSは17頭、ヴィクトリアマイル(今年含む)は19頭いることを考えると少ない数字だ。マイルGIの中では非サンデー系の馬が台頭しやすいレースであると言えるだろう。

 アーモンドアイは前走ドバイターフで圧巻の競馬。道中は6番手付近を追走し直線では持ったまま先頭に躍り出た。抜け出したのが早かった分最後は詰め寄られかけたが、全く危なげない競馬だったと言ってよいだろう。末脚はピカイチで速いペースにも対応可能。死角という死角は見つからない。

 ステルヴィオは前走の大阪杯を先行して惨敗。距離が長かった印象だし、先行策も裏目に出たか。これまでの戦績からして東京マイルに舞台が変わるのは良い。末脚を活かす形で巻き返しを狙う。ペルシアンナイトは今年の2走いずれも展開が向かない形。ペースは流れた方が良いし、時計勝負にも対応可能。安田記念という舞台は合っているだろう。

 ダノンプレミアムは前走のマイラーズCで上がり32秒2をマークして快勝するなど能力は折り紙付き。これまで前半から流れる厳しいペースを経験してきていないのがどうかだけだろう。以下、マイル路線で長く活躍しており厳しいペースには対応可能なグァンチャーレ、前走マイラーズCで32秒1の末脚をマークしたインディチャンプ、前走のヴィクトリアマイルをハイペースで逃げ、惜敗したものの1分30秒9の時計をマークしたアエロリット。

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