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4月21日 東京11R フローラS(G2)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 桜花賞から中1週で、トップクラスは不在。一見低調な組み合わせになることがほとんどだが、2017年のモズカッチャンをはじめ、チェッキーノ、デニムアンドルビー、サンテミリオンなど、本番で勝ち負けになる馬がしばしば輩出されている。メンバーレベルは低くても、レースの性格としてはオークスと共通する面が少なくないのだろう。3歳牝馬がはじめて本格的なスタミナを問われるレースと言えるかもしれない。

1.桜花賞路線の延長戦ではない

 過去10年間の連対馬20頭のうち、前走で1600m以下の距離を使っていた馬は2頭のみ。東京芝2000mはこの時期の牝馬にとってはタフな条件なので、マイル以下の距離とは求められるものが違ってくる。桜花賞戦線に乗りかけた馬が転身してくるケースが少なくないが、そこでの実績を鵜呑みにはできない。

2.前走が条件戦でも問題ない

 一時期はフラワーCから回ってきた馬が主力を占めていた時期があったが、フラワーC組の勝利は2010年が最後。以降の8年間では、前走が500万条件だった馬が5勝、オープン特別だった馬が1勝で、未勝利戦だった馬も2勝している。

3.凡走馬の巻き返しは困難

 過去10年の連対馬のうち、前走4着以下に敗れていた馬は3頭だけ。過去4年に限れば皆無だ。2018年はチューリップ賞で4着だったサラキアが2番人気で4着、クイーンCで4着だったオハナが3番人気で14着。前走がハイレベルなレースであっても、一度壁にぶつかった馬の巻き返しは容易ではない。

 エトワールは前走ミモザ賞で2着に敗れたが、4コーナーで狭くなって仕掛けが遅れての結果で、勝ち馬との力量差は感じられない。長く脚を使えるので広いコース向きで、東京芝2000mは未勝利戦を勝った舞台でもある。祖母のグローリアスデイズはフローラS2着、その母のグレースアドマイヤも4歳牝馬特別(フローラSの前身)で3着。近親には2017年の青葉賞を勝ったアドミラブルもいて、遅咲きながらこの季節に力をつけてくる血統だ。

 エアジーンはミモザ賞の勝ち馬。ここまで3戦とキャリアが浅く、まだ伸びる余地は大きい。ウィクトーリアは前記両馬を前走で負かしている。札幌2歳Sでも2番人気に支持された素質馬が本物になりつつあるようだ。

 フェアリーポルカは若駒Sで牡馬の強豪を相手に3着した実績があり、スタミナ勝負は望むところだろう。以下、相手なりに走って大崩れしないレオンドーロ、1戦1勝ながら素質は高いアモレッタ、セラピア。

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