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4月1日 阪神11R 大阪杯(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 GIとしては新設レースだが、この時期の古馬中距離の重要レースとして、競馬ファンにはおなじみの存在だ。毎年豪華メンバーが集結して、春競馬本番を思わせる賑わいを見せる。しかしながら、なかなかすんなりとは収まらないレースでもある。

 キズナとエピファネイアの対決で注目された2014年は2着にトウカイパラダイスが食い込んだし、2015年は天皇賞馬スピルバーグ、皐月賞馬ロゴタイプが馬券圏外に沈み、一昨年も1番人気のラブリーデイが4着に敗退。GI昇格初年度の昨年も、2着には7番人気のステファノスが食い込んで、GIになっても波乱含みの傾向は相変わらずだった。

1.小回り実績を重視

 芝中距離の重要レースは直線が長いコースで行われることが多く、大阪杯は小回りのビッグレースとして例外的な存在だ。昨年の勝ち馬キタサンブラックは、それまでに中山で重賞を2勝していた小回り巧者だったし、一昨年の勝ち馬アンビシャスは福島のラジオNIKKEI賞の勝ち馬。2014年2着で波乱の主役になったトウカイパラダイスには函館の巴賞勝ちの実績があった。この年1番人気のエピファネイアは、小回り適性の差で3着に敗れたという印象だった。

2.GI実績は過信禁物

 昨年は前年のダービー馬マカヒキが4着に敗退、一昨年も前年に古馬GI2勝のラブリーデイが4着。2015年も前年天皇賞(秋)を勝ってジャパンカップ3着のスピルバーグが4着に敗れた。実績馬も同斤量で出走できる定量戦になったことで、この傾向に変化が生じるのか、あるいは阪神芝2000mならではの傾向ということでこのまま継続するのかは不明だが、過去のGI実績馬の扱いには慎重になりたい。

3.機動力の差でハーツクライ産駒苦戦

 阪神内回りでは3-4コーナーの中間地点からレースが動き出すことが多く、器用に加速していける機動力が要求される。勝率ベースでこのコースの3強種牡馬は(過去3年)、ディープインパクト(15.4%)、キングカメハメハ(13.5%)、ステイゴールド(13.2%)で、器用な脚に欠けることの多いハーツクライ産駒は一歩劣る(8.9%)、という傾向。

 4歳世代の上昇株ミッキースワローに注目したい。デビューが遅いこともあって3歳時は無冠に終わったが、セントライト記念では皐月賞馬アルアインを差して0.3秒差で降している。前走のAJCCは先行すると思われたゴールドアクターが動けず、途中から自ら追い上げていく苦しい形。2着を確保したのは地力強化の証と考える。中山・福島で3勝を挙げているように、直線が短いコースでこそキレ味が活きる馬。GIではここがベストの舞台だろう。

 スワーヴリチャードは少頭数の前走こそ早め進出で危なげなかったが、小回りコースではまだ信頼しきれない部分が残る。ペルシアンナイトは距離延長が課題になるが、早めに動いた皐月賞で2着した実績がある。叩き良化型でもあり、巻き返しに要注意。

 サトノダイヤモンドは、金鯱賞は終い勝負に徹する形で3着に敗れたが、久々の一戦を無事にクリアーできたことに意味がある。大型馬で叩き良化の傾向があり、超一流馬の復権なるか注目される。以下、外回りながら阪神では2勝と、パワーを要する当コースと相性がいいアルアイン、小回りコースで重賞を3勝、中山記念を勝って勢いに乗るウインブライト、皐月賞3着馬で当コースでは準オープン勝ちの実績もあるダンビュライト。

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