netkeibaデスクの予想

netkeibaデスク

お気に入り

お気に入り

登録済

最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

12月23日 中山11R 有馬記念(G1)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 有馬記念は一年間の中央競馬の総決算で、世間の注目度も高い。しかし、今秋のGI勝ち馬でここに歩を進めてきたのは、天皇賞馬レイデオロただ一頭。香港国際競走との兼ね合いもあって、以前のようなオールスターメンバーは集まらなくなってしまった。

 かつてこのレースを2年連続3着したダイワメジャーのように、距離が長いと思われる馬の果敢なチャレンジがこのレースを盛り上げてきた歴史もあるが、いまやスピード志向の強い馬には阪神Cが用意されている。使い分けが当たり前になって、年末のグランプリは以前とは性格が様変わりしている。


1.先行有利のレースに

 スピード馬不在の影響でペースが上がりにくくなっており、前に行けないとなかなか勝ち負けにならない。過去10年で、4コーナーの通過順位が3番手以内だった馬が7勝していて、最近では5連勝中。差し馬は直線で渋滞にハマる危険性があり、軸としての信頼性では先行馬に軍配が上がる。

2.挑戦者の好走チャンスが広がる

 ジャパンC勝ったキタサンブラックと菊花賞を勝ったサトノダイヤモンドが出走した2016年は例外的なケースで、使い分けが徹底された近年では直近のGI勝ち馬の出走自体が少なくなっている。2015年は前走で重賞初勝利したばかりだったゴールドアクターが勝利して、2014年はGI未勝利の3歳馬トゥザワールドが2着、2012年もGI初挑戦のオーシャンブルーが2着。メンバーレベルの低下により、格下のチャレンジャーにも食い込む余地が大きくなっている。

3.JC激走馬は疲労に注意

 JCと有馬記念を連続して連対した馬は、過去10年ではブエナビスタ(JCでは2着に降着)とキタサンブラックの2頭だけ。いずれもGIをいくつも勝つような名馬であり、そうでない馬にとってはJC好走の反動は軽視できない。JCで人気以上に走った馬は疲労残りに注意が必要だ。


 オジュウチョウサンは昨年と一昨年の最優秀障害馬で、障害重賞9連勝を誇る不世出の名ジャンパーだ。今夏に平地再転向して500万と1000万を連勝。狙い通りファン投票で資格を得て、有馬記念に駒を進めてきた。

 前走では東京コースの速い上がりにも対応してみせたが、コーナー6回でスタミナが要求される中山2500mに替わるのはもちろん好材料だ。勝負根性とレースセンスに秀でた馬で、自分から動いていける脚質も頼もしい。前走あたりから、障害を走っていた頃とは体つきも歩き方も変わってきた。スピード仕様に進化しつつある歴史的障害馬のグランプリ挑戦が非常に楽しみだ。

 レイデオロは今年前半の不振から完全に立ち直って天皇賞(秋)を完勝した。ジャパンCをパスして余力は十分。中山でもホープフルS勝ちがあるようにコース替わりも問題ない。モズカッチャンは叩き良化タイプだから、休み明けとなったエリザベス女王杯を使っての上積みが見込める。札幌記念でタイム差なしの3着があるように、牡馬が相手でも能力的に見劣りしない。

 キセキはここが秋4走目。前走ジャパンCでは驚異のレコードタイムの2着ということもあって、疲労残りが気になる。他では、ジャパンCを回避してここに全力投球するミッキーロケット、ダービー、菊花賞で不完全燃焼に終わった鬱憤を晴らしたいブラストワンピース、このレースに強いステイゴールド産駒パフォーマプロミスにも注目。

このレースの予想一覧