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12月9日 中山11R カペラS(G3)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 今年は中央開催となったJBCスプリントを除けば、JRAで唯一1200mで行われるダート重賞。ダート短距離のオープン特別は1400mのほうが多数で、「直線に坂があるダート1200m」は特殊な部類に入る。ここまでの序列が当てになりにくいため、戦力比較が難しく、1番人気は過去10年で全敗、2番人気も1勝だけと、人気馬受難のレースでもある。

1.若い馬を狙え

 このカテゴリーはレースでの消耗が少なく、高齢まで現役を続ける馬が少なくないが、ベテランを尻目に勝ち上がっていくのは若い馬ばかりだ。過去9回で6歳以上の勝利は2012年のシルクフォーチュンと2015年のキクノストームだけで、他は4歳馬が4勝、5歳馬が3勝で、3歳馬も1勝している。単勝候補は5歳以下から。

2.JBCスプリント組は不振

 間隔的にJBCスプリントから転戦してくる馬が主力を占めることが多いが、過去10年で[0-2-3-11]。3番人気以内でも[0-0-2-3]だから物足りない。今年のJBCスプリントは中央開催だったので例外になる可能性はあるが、中山ダート1200mの異質さを物語るデータである。

3.差し・追い込みがハマりやすい

 脚質が「差し・追い込み」だった馬が過去10年で7勝して2着も8回。先行争いが激化しやすいコース形態の影響で、後方待機組が恵まれやすい。他場ではいつも脚を残している馬でも、中山ならばチャンスがある。

 ハットラブは全5勝のうちこのコースで4勝を挙げている「中山ダート1200の鬼」。古馬オープン初挑戦だった春の千葉Sでも5着に追い込んで、牡馬一線級が相手でも通用する手応えを得た。落馬で競走中止になった前走から間隔を開けて立て直し、得意コースで巻き返しを図る。鞍上の横山典弘騎手は過去のカペラSで[2-1-1-3]。このコースを知り尽くしている。

 オールドベイリーは気難しさがあるが中井裕二騎手が手の内に入れている。追って味があるので中山コースも合いそうだ。キタサンミカヅキは東京盃の勝ち馬でJBCスプリントでも3着。中央馬時代には中山ダート1200mでの実績も豊富で、長距離輸送だった前走の疲れがなければ。

 ネロの前走は出負けが響いて力を出しておらず、GIIIなら見直せる。以下、差し脚堅実なヴェンジェンス、1200mに慣れて結果を出したいキングズガード、近5走で4勝と軌道に乗ったタテヤマ。

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