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12月1日 中山11R ステイヤーズS(G2)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 日本の平地競走で一番長い距離で行われるレース。1着賞金6200万円は他のGII戦よりワンランク上の扱いとなっており、活躍の馬の少ないステイヤーにとって年間最大の目標レースになる。障害GI(中山大障害、中山グランドジャンプ)の1着賞金が6600万円だが、スペシャリストのための大レースということでは、ある意味それに近い性質を持っている。

1.重賞実績馬が有利

 アルゼンチン共和国杯、万葉S、ダイヤモンドSなど、このカテゴリーのレースはハンデ戦が多いが、このレースは別定戦。他のレースでは斤量を背負わされてしまう重賞実績馬にとって走りやすい条件になっている。近年の勝ち馬は重賞実績馬ばかりで、数少ない例外が3連勝で挑んだ2015年のアルバート。

2.アルゼンチン共和国杯組強し

 過去10年の勝ち馬のうち、前走でアルゼンチン共和国杯を使っていた馬が7頭を数える。他に比べて断然と言える重要性を持っており、アルゼンチン共和国杯組の取捨選択から馬券検討は始まる。

3.ベテランが存在感を示す

 2012年は10歳馬トウカイトリック、その前年には8歳馬のマイネルキッツが優勝。一昨年も8歳のファタモルガーナが2着するなど、高齢馬の活躍が目立つ。このカテゴリーでは、加齢による能力減退に神経質になる必要はない。


 4連覇を目指すアルバートが中心。アルゼンチン共和国杯を叩いて臨むローテーションはここ2年と同様で、ムーア騎手が乗れなくなっても替わりに確保したのがモレイラ騎手ならば心配は無用だろう。近年の好走馬を振り返っても、ステイヤーの7歳は高齢と考える必要はない。上がりが速すぎた前走の大敗は度外視していいだろう。

 モンドインテロは一昨年の3着馬。最近は中距離戦を使われることが多く、精彩を欠いているが、この距離ならば軽くは扱えない実力馬で、ビュイック騎手への乗り替わりも魅力だ。ヴォージュは札幌日経オープンの勝ち馬で、小回りの長丁場はぴったりだ。アルゼンチン共和国杯をひと叩きして臨むローテーションもいい。

 アドマイヤエイカンは札幌2歳Sの勝ち馬。最近は長距離戦では安定感が出ていて、夏には札幌日経オープンで2着があるように昇級戦でも力差は感じられない。マイネルミラノは長距離戦に使われるのは初めてだが、ズブさが見られるようになっているのでこの距離で新味が出る可能性がある。丹頂Sの勝ち馬リッジマンは休み明けが課題になる。オジュウチョウサンの全弟でスタミナ勝負に自信を持つコウキチョウサンにも注目。

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