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9月23日 中山11R オールカマー(G2)

netkeibaデスクの見解

※火曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 天皇賞(秋)へのステップレースのひとつとして、勝ち馬には優先出走権が与えられる。しかし、最近ではむしろその先のレースを睨む馬たちの叩き台として重要性を増しつつある。

 昨年の勝ち馬ルージュバックはエリザベス女王杯に直行、一昨年の勝ち馬ゴールドアクターの次走はジャパンカップで4着、続く有馬記念で3着。その前年のショウナンパンドラは天皇賞(秋)は敗れたものの続くジャパンカップを制覇している。その年5着のマリアライトはエリザベス女王杯を勝利、2014年2着のラキシスもエリザベス女王杯を勝利した。天皇賞(秋)よりも長い距離のGIを占う上で、見逃せないレースになっている。

1.前走GI組が中心

 前走がGIだった馬は過去10年のこのレースで[6-7-1-11]で、勝率24.0%、連対率52.0%という好成績。昨年はヴィクトリアマイルを10着に敗れていたルージュバックが勝利して安田記念7着のステファノスが2着。札幌日経オープンを快勝して2番人気に推されたモンドインテロは9着に敗れた。格下レース好走組よりもGI凡走組を重く扱うべき。

2.スピードが必要とされる

 新潟施行を含む過去10年間のうち、4コーナーで4番手以内の馬が8勝している。また、昨年は前走でマイル戦を使われていた馬のワンツーだった。近年はレース上がりが速くなるのが通例であり、勝ち切るためにはいいポジションで競馬をできるスピードが必須になる。

3.8月以降に使われた馬は割り引き

 8月以降に使われていた馬の勝利は、最近では2009年のマツリダゴッホが最後で、2着も2013年のメイショウナルト以来途絶えている。前出のモンドインテロのほかにも、2014年は小倉記念以来だったサトノノブレスが1番人気で16着、2012年も札幌日経オープンから臨んだルルーシュが1番人気4着。夏場に使われた馬は、疲労残りの懸念が拭えない。

 昨年の皐月賞馬とダービー馬が出走予定だが、スピードという観点から皐月賞馬アルアインを上に見るのが妥当だろう。中山では皐月賞制覇にくわえてセントライト記念でも2着。レイデオロとの直接対決でも2勝1敗と勝ち越している。大型馬ながらこれまで2か月半以上の休み明けは1・2・2着。競馬がしやすい馬で乗り替わりも大きな不安材料にはならない。

 レイデオロは京都記念でアルアインに敗れたときはルメール騎手が騎乗停止で乗り替わりになった不運もあった。古馬になって折り合いの難しさが出てきたのは気にかかるところ。エアアンセムは函館記念を勝ちながら、サマー2000シリーズには背を向けてここに直行してきた。中山にも良績が豊富で、田辺裕信騎手とも好相性。

 ガンコは天皇賞(春)を大敗したが、使い詰めの影響もあっただろう。日経賞を快勝した中山に戻れば先行力から目を離せない。以下、AJCCを勝った舞台で巻き返したいダンビュライト、AJCCで3着、昨年のオールカマーでも4着と当コースでは再三見せ場を作ったマイネルミラノ、スランプが続くが見限れない実力馬ゴールドアクター。

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