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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

9月9日 中山11R 京成杯AH(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 秋競馬の到来を告げるマイル重賞として長い歴史を持つ。2012年からはサマーマイルシリーズの最終戦にも位置づけられた。GIを目指すクラスは、10月の毎日王冠や富士S、あるいはスワンSあたりから始動するので、ここに出走するのはそのひとつ下のクラス。休み明けの「準一流馬」と、サマーマイルシリーズを使われてきた馬たちとの比較が難しく、波乱になることが多い。

 ただ、最近2年は1番人気が2連勝中。かつての1番人気受難の傾向に変化が生じつつあり、注目される。

1.逃げ馬は苦戦

 開幕週ということでどうしても逃げ馬の前残りに目が行くが、このレースでは逃げ馬が苦戦する傾向が出ている。過去10年のうち中山開催に限定した9回で、3着以内した逃げ馬は皆無だ。昨年のマルターズアポジー(2番人気4着)、2013年のルナ(1番人気10着)と人気になるケースも少なくないが、ことごとく馬券圏外に沈んでいる。

2.勢いが必要

「前走で連対していた」という馬が最近10年間で7勝を挙げている。前走1着馬に限れば[5-0-1-11]で、2012年のレオアクティブ(2番人気1着)と2010年のファイアーフロート(4番人気1着)は、その年のメンバー中唯一の「前走1着馬」だった。勝った5頭の前走は、重賞が1つ、オープン特別と準オープンが2つずつだから、前走の格はあまり重要でない。

3.スタミナも必要に

 2014年の馬場改修以来、秋の中山の馬場は以前のようなスピード偏重ではなくなった。前走で芝1400m以下を使われていた馬が3着以内したのは、2013年1着のエクセラントカーヴが最後で、以降は全滅。2015年には七夕賞から臨んだフラアンジェリコが13番人気1着と激走、2016年もダービーからの距離短縮だったロードクエストが1着と、長い距離から短縮で臨む馬が好走しやすいレースへと変貌した。

 ミッキーグローリーは故障による休養が長かったため、5歳でまだ10戦とキャリアは浅い。これまで3着以内を外したのが約1年半の休養明けだった昨年の古作特別だけ。以来、1・1・3・1着と着実に勝ちを重ねて、重賞に手が届くところまでやってきた。中山マイルでは昨冬に1000万条件を圧勝した実績があり、今春には全弟のカツジがニュージーランドトロフィーを制覇したこともあって、ゲンのいい舞台だ。前走で稍重馬場の福島芝1800mでスタミナを要するレースを完勝したのも、今回に向けて心強い材料になる。

 ヒーズインラブはダービー卿CTの勝ち馬で、1分32秒2のタイムも優秀だ。ハンデが増えるのは課題だが、関西馬ながらこの条件3勝を誇るコース巧者で、休み明けながら本気度も高そうだ。ロジクライは中京記念で2着に敗れたが、レコード決着を早め先頭に立ってのもので、敗れて強しと言える内容だった。サマーマイルシリーズ制覇に向けて、全力投球の一戦になる。

 ゴールドサーベラスは中山マイルで3勝というコース巧者。エプソムC、函館記念を連続して7着だが着差は少なく、得意コースに戻っての巻き返しに期待したい。ワントゥワンはサマーマイルシリーズ制覇の可能性があるが、左回りの長い直線がベストという馬で、小回りの中山への対応が鍵になる。障害帰りだった米子Sを好タイムで圧勝して勢いに乗るベステンダンク、一瞬のキレ味が活きる中山なら重賞でも不気味なストーミーシーにも注目。

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