最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 出走していれば断然人気が予想されたダノンプレミアムが出走回避を表明したことで、今年の皐月賞はにわかに波乱含みの様相を呈している。しかし、毎年のように単勝オッズ200円を切る人気馬が出現する桜花賞と違って、皐月賞の人気は割れるのが通例だ。過去10年で100円台の1番人気が出現したのは1回だけで、さらに1番人気自体が[2-2-2-4]と、信頼性はもうひとつである。 近年は大牧場の有力馬が前哨戦を使い分けることが普通になり、直接対決の機会がないまま本番を迎えることが少なくない。各馬の能力比較がわかりにくいのは、皐月賞ならではの特徴であり、適性やステップの優劣によって、出走馬を絞り込んでいく必要がある。 1.スピードレースの経験が必要 最近10年間の皐月賞馬で、前走2000m戦を使われていた馬は2頭のみ。最近は1800mのレースから距離延長で臨んだ馬が7連勝中で、昨年は1800mの毎日杯と1600mのアーリントンCから臨戦した馬がワンツーした。最近の皐月賞では1分58秒前後の決着が当たり前になっているため、スローになりやすい2000m戦をステップにする馬は、ペースのギャップに戸惑う危険性がある。 2.2000m実績は必要ない 昨年1、2着のアルアイン、ペルシアンナイトはともに、2000m戦への出走経験がなかった。2015年1、2着のドゥラメンテ、リアルスティールも同様で、他にもイスラボニータ、ロゴタイプと、近年では2000m初出走の馬が皐月賞を制するのがむしろ普通になっている。弥生賞、ホープフルS、京都2歳Sなど、2000m重賞を勝った実績があった馬は、最近ではマカヒキ、トゥザワールド、エピファネイアと2着止まり。 3.前走1着馬強し 前週の桜花賞で「前走人気>>前走着順」というデータを示したが、皐月賞では前走を勝った勢いが重要である、というデータ。過去10年の皐月賞で前走1着だった馬が8勝している(2着は5回)。昨年の皐月賞は馬連8710円という波乱だったが、前走1着馬によるワンツーだった。 ステルヴィオはこれまで2回の敗戦がいずれもダノンプレミアムの2着。2戦ともマイルを追い込んで届かずという内容で、中距離ならば勝負付けはまだ終わっていないと見ている。距離を延長して前目の位置取りでレースを進めた前走が、小差ながら安定感充分の内容で、3歳を迎えての成長を感じさせた。ライバル不在ならば断然の中心馬になる。前述したとおり、距離の未経験は割り引き材料にならない。 エポカドーロはオルフェーヴル産駒だが父に似ず大柄な馬で、精神的にもどっしりしている。2番手に控える競馬になった前走でも最後まで食い下がる脚を見せていた。あすなろ賞で降したスーパーフェザーが次走アザレア賞を圧勝したのを見ても、世代でも指折りの能力を持っている可能性が高い。 ジャンダルムは弥生賞で3着に終わったが、2着とはキレ味の差で劣ったという競馬だった。立ち回りは巧みだし多頭数競馬にも実績があり、好走の可能性が高いのに人気は落ちる、ということで、昨年のダンビュライトと同様の立ち位置にいる。ワグネリアンは弥生賞ではスローペースも堪えて2着に終わったが、ペースが速くなれば巻き返しの余地がある。ただ、前走で見せたイレ込む面は不安材料。 以下、2戦2勝とまだ底を見せぬキタノコマンドール、皐月賞と好相性の共同通信杯勝ち馬オウケンムーン、底力あって叩き2走で軽視できないタイムフライヤー。
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