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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

4月7日 中山11R ニュージーランドT(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 NHKマイルCへのステップレースという位置づけだが、本番とのつながりが弱いことは周知の通り。桜花賞と同じ週なので牝馬の強豪は不在になるし、牡馬のマイラーも一線級は皐月賞路線にチャレンジするのが通例。さらには今年からアーリントンCが翌週に移動してきたこともあって、そちらともメンバーの食い合いが予想される。紛れの生じやすい中山マイルということもあり、二桁人気馬が馬券圏内に飛び込んでくることもしばしば。難易度の高い重賞である。

1.前走重賞組強し

 前走で重賞を使われていた馬が過去10年(阪神開催の2011年を含む)で8勝、直近では5連勝中。昨年はクライムメジャー、一昨年はアストラエンブレム、2015年はグランシルクと、前走で500万条件を快勝した素質馬が1番人気に推されたが、それぞれ8着、4着、2着に終わっている。器用さが求められる中山ということもあり、素質よりも経験値が求められる模様だ。

2.先行有利

 過去10年で4コーナーの通過順位が4番手以内だった馬が7勝。中山で先行馬有利は、あらためて言うまでもないと思われるかもしれないが、前出の1番人気3頭はいずれも先行できずに勝ち損ねている。強敵相手でも前で折り合える自在性があることが、勝ち負けするための必要条件になる。

3.馬格が必要

 上下差の少ないメンバー構成で、しかもほとんど毎年フルゲートになる。ごちゃごちゃした展開になることは必然的で、馬格に恵まれた馬がはっきり優位に立つ。過去10年のうち中山開催だった9年に絞ると、馬体重480kg以上が7勝。勝率で示すと、馬体重470kg以上は10.1%で、480kg以上で13.5%、490kg以上になると16.1%。ちなみに470kg未満は1勝のみで勝率にすると1.6%、勝ったのはカレンブラックヒル(466kg)だった。

 カツジはきさらぎ賞を5着に敗れたが、クラシック路線への転身も選択肢に残っており、スローな流れでも折り合いを重視しての結果だった。馬体重は14kg増の490kgと、馬体面の成長は目を引くものがあり、マイル戦に戻る今回は本領発揮が期待される。デイリー杯2歳Sでは2着だったが、敗れた相手のジャンダルムはホープフルS2着、弥生賞3着という世代の上位馬だし、3着のケイアイノーテックには2馬身半の着差をつけている。

 カシアスは函館2歳Sの勝ち馬だが、京王杯2歳Sで2着、シンザン記念でも3着しており、世代限定戦ならマイルも守備範囲だ。安定した先行スピードの持ち主で、小回り中山で前進が見込める。ケイアイノーテックは朝日杯が見せ場たっぷりの4着。それを含めて阪神では3戦2勝で、同じく直線に坂がある中山も合っている可能性が高い。スタートが速い方ではないので位置取りがカギに。

 ラムセスバローズは芝とダートの良馬場で1勝ずつ。芝の重とダートの不良でも2着があり、適性が判然としないが、能力が高いことだけは間違いない。当然、馬場が渋るのは歓迎だ。以下、このレースと好相性のファルコンS組で距離延長も問題ないアンブロジオ、マイルに戻って見直したい素質馬デルタバローズ、超大型馬で自分のリズムで進めれば一変があるファストアプローチ。

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