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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

3月24日 中山11R 日経賞(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 春の天皇賞に向けた東の最終ステップ競走。土曜重賞ということでもうひとつ地味な印象があるが、2014年の天皇賞(春)で1-3着を日経賞組が占めるなど、日経賞をステップにして天皇賞(春)を制した馬は、過去10年で3頭に上る。年によってレベルの高低はあるものの、本番に向けて疲労を残さない距離と間隔で、阪神大賞典、大阪杯とともに、天皇賞(春)への3大ステップの一角を占める。

1.別定GIIなのによく荒れる

 障害帰りの殿人気テンジンショウグンが勝って、馬連20万馬券という大波乱になったのはもう20年も前のことだが、過去10年でも馬連4000円以上の配当が5回と、「荒れる日経賞」の伝統は健在である。ちなみに、過去10年で1番人気は5連対にとどまる。

2.逃げ・先行馬が活躍

 過去10年のうち中山競馬場で行われた9回では、4コーナーで5番手以内の馬が7勝、3番手以内だと5勝。昨年は7番人気のミライヘノツバサが早め先頭から2着、2012年は12番人気のネコパンチが逃げ切りと、逃げ・先行馬の活躍が目立つレース。

3.GIII以下からは通用しない

 前走ステップとしては、有馬記念・日経新春杯・AJCCが「三強」。前走でGIII以下を使われていた馬は、大逃げしたネコパンチの勝利があるだけの[1-0-3-46]で、上がり馬の勢いはほとんど通用していない。むしろGII以上で負けてきた馬の巻き返しに妙味がある。

 ロードヴァンドールはダイワメジャー産駒ということもあって2000m以下を主戦場にしてきたが、横山典弘騎手の進言もあって距離を延長した日経新春杯で接戦の2着。勝ち馬よりも2kg重い斤量を背負ってのものだけに価値があった。キレ味不足をスタミナでカバーできる長丁場で安定味を増した印象で、パワーを要する中山芝2500mはこの馬にぴったりだろう。

 キセキは強い4歳世代の中心馬で、重賞タイトルは超がつく不良馬場の菊花賞だけだが、神戸新聞杯で最速上がりをマークしているように良馬場の切れ味勝負にも不安はない。小回り中山でエンジンの掛かりの遅さをどうカバーするか、ルメール騎手の手綱さばきに注目が集まる。トーセンバジルは晩成タイプで5歳になった昨年に本格化した。阪神大賞典3着、京都大賞典2着、香港ヴァーズでも3着。重賞制覇にあと一歩のところまで来ている。

 サクラアンプルールは中山記念であと一歩伸びを欠いたのは、休み明けの影響が大きかったようだ。距離延長に不安は残るが叩かれての前進を期待。以下、休み明けが課題も能力高いゼーヴィント、詰めが甘いが相手なりに走れるソールインパクト。

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