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3月18日 中山11R スプリングS(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 3歳牡馬トップクラスの皐月賞への叩き台は、通常ならば弥生賞になるので、スプリングSは注目度が一段低くなる。しかし、2015年のキタサンブラック、2013年のロゴタイプ、2011年のオルフェーヴル、2009年のアンライバルドと、過去10年の勝ち馬のうち4頭がクラシック馬になっている。

 オルフェーヴルの快進撃はこのレースから始まったし、キタサンブラックは5番人気という伏兵で当時はクラシック登録すらなかった。弥生賞では実績馬が強いレースを見せる傾向が強いが、スプリングSでは隠されていた素質が花開く、というようなイメージがある。

1.マイル戦とは異質のレース

 過去10年で、前走マイル以下の距離を使われていた馬は[1-4-4-41]で連対率10%。勝ったのは2013年に朝日杯と連勝したロゴタイプだけで、他の朝日杯勝ち馬はサトノアレス(4着)、ダノンプラチナ(3着)、アジアエクスプレス(2着)、アルフレード(12着)、グランプリボス(4着=阪神開催)、ローズキングダム(3着)と軒並み苦戦を強いられている。この結果を受け止めると、距離は200mしか違わないが、マイル戦とはまったく異質のレースと考えるべきなのかもしれない。

2.早めに動ける脚が必須

 小回り中山の芝1800m戦だから、早めにポジションを上げていける器用さが勝ち負けのための必須条件である。そんなことは言うまでもないだろう、と思われるかもしれないが、昨年のサトノアレス(4着)、一昨年のロードクエスト(3着)、2015年のリアルスティール(2着)、2014年のベルキャニオン(6着)と、毎年のように不器用な差し馬が人気になって残念な結果に終わっている。

3.大型馬のパワーが活きる

 2014年は528kgという巨漢馬2頭のワンツーで、2015年も馬体重500kgオーバーでワンツー。昨年もメンバー中最高馬体重(504kg)だったプラチナヴォイスが6番人気で3着した。馬体重480kg以上で5番人気以内だった馬は、過去9回(阪神開催を除く)で勝率20.0%・連対率40.0%という好成績を残している。

 ルーカスはホープフルSで6着に敗れたが、後方待機勢が上位を占める厳しい流れになっては、現状では距離が長かったということだと思う。また前走はレース週にトレセンで放馬するなど、順調さを欠いた面もあった。長めの距離で苦しい競馬をしたことが、今走に活きてくるだろう。捲りが有効な小回り1800m戦での巻き返しに期待したい。

 エポカドーロはまだまだ絞れる馬体で2連勝。スピードの違いで逃げる形になっているだけで、控える競馬でも問題なさそうだ。気性面で落ち着きがあるのも好ましく、昨年のウインブライトや2015年のキタサンブラックのように、スプリングSで花開くタイプかもしれない。

 ステルヴィオは不振の朝日杯ステップもさることながら、レースを重ねるごとに脚質が不自由になっているのが不安材料。ハッピーグリンはセントポーリア賞で上がり3F33.3秒をマーク、力の違いを感じさせる完勝だった。あの内容ならば昇級でも。

 以下、スタートを決めて巻き返したいゴーフォザサミット、初芝のすみれSが見せ場充分の3着で器用さが魅力のビッグスモーキー、コース実績はあるが一気の相手強化が課題のレノヴァール。サトノソルタスは出否未定で毎日杯に向かう公算が大きいが、素質的にはここでも好勝負になる。

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