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3月17日 中山11R フラワーC(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください

 フラワーCの勝ち馬が桜花賞に出走したのは、最近では2012年のオメガハートランドが最後。以降の勝ち馬は、オークスへ直行したり、あるいはバウンスシャッセやファンディーナのように皐月賞に挑戦したり。どちらにしても、中距離志向が強い牝馬にとって、3歳戦で最初の目標レースという位置付けになっている。

 2015年には短距離タイプのアルビアーノが快勝した例もあるが、ずば抜けた力量馬だからなし得たことで、あくまでもレアケース。牝馬なのに「マイルでは忙しい」というタイプを拾い上げるのがフラワーCの正しい戦術だと言える。

1.良馬場なら大型馬が強い

 過去10年の勝ち馬の平均馬体重は481.4kg(阪神開催の2011年を含む)。唯一重馬場で行われた2012年のオメガハートランド(418kg)を除くと488.4kg、良馬場の中山に限定すると490.5kgまで上がる。ちなみに、全出走馬の平均馬体重は453.0kg。メンバー中最高馬体重だった馬が過去10年で3勝を挙げていて、メンバー中ベスト3まで広げると7勝になる。当欄では馬体重をネタにすることが多いが、このレースはとくに大型馬有利の傾向が顕著だ。なお、大型馬の活躍が目立つのは1着馬だけで、「大型馬→小型馬」という組み合わせになる年が多い。

2.良馬場なら先行有利

 過去10年間のうち、重馬場の2012年と阪神開催の2011年を除く8年における、勝ち馬の4コーナー通過順位は、新しい方から順に「2・1・1・4・3・3・1・1」。「行った行った」の決着になることは稀で、2着には差し馬が届くケースが多いのだが、勝ち馬に関しては、4コーナーで先団に取り付いていることが必須条件であるといって過言でないだろう。
 
3.極端には荒れない

 過去10年で1番人気が7連対。馬柱上はメリハリの少ないメンバー構成になることが多いので、一見すると混戦のようにも思えるのだが、意外と順当に収まるのがこのレースの通例だ。過去10年間で馬連が万馬券になったのは2015年だけ。その年も1・3着馬は1番人気と2番人気だった。

 ロックディスタウンの復権に期待したい。阪神JFは1番人気を裏切って9着に敗れたが、スピード勝負のマイル戦で自身のリズムで運べなかったことが大きい。また、中間では順調さを欠いた面もあったようだ。初戦でタイムフライヤーを競り負かして、2戦目では牡馬相手に札幌2歳Sを制覇。落ち着いてレースに臨めれば、この馬を中距離で負かせる牝馬が同世代に何頭もいるとは思えない。

 カンタービレは1勝馬ながら素質は高く、器用さがあるので中山も合いそうだ。脚の使いどころが若干難しいので、M・デムーロ騎手の手綱さばきに注目が集まる。トーセンブレスは阪神JFで上がり3Fトップタイをマークして4着に追い込んできた。脚質的にこのコースで勝ち切るのは簡単でないが、堅実な差し脚で上位食い込みの期待は大きい。

 オスカールビーは前走馬体重ではメンバー中ナンバーワン。使いながら上昇を見せる矢作厩舎所属だけに、3走目でさらなる前進が期待できる。以下、2戦2勝でコーナー4つの競馬も合うノームコア、エルフィンS2着で長く脚を使えるノーブルカリナン、当コースに勝ち鞍があり久々を使われた上積みも見込めるメサルティム。

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